ドライバーが自身の身長を「MBUX」に伝えると自動的に最適なドライビングポジションを調整。アンビエントライトは運転支援機能や「MBUX」にも統合
8月12日、ダイムラーは9月に発表を予定している次期型「メルセデス・ベンツSクラス」のティザーコンテンツ「Meet the S-Class DIGITAL」の第3弾として、「Luxury & Well-Being」をテーマにインテリアに採用された技術や仕様を明らかにした。
次期型Sクラスのティザーコンテンツ「Meet the S-Class DIGITAL」は、7月8日に第1弾として「My MBUX」をテーマに最新型の対話型インフォテイメントシステム「MBUX」の進化ぶりを紹介(当サイトでの紹介記事はコチラ)。そして7月29日には第2弾として、「Innovation by Intelligence」というテーマで快適性や安全性を高める装備や技術にスポットがあてられている(同記事はコチラ)。このたび公開された第3弾は、「Luxury & Well-Being」をテーマに乗員の健康を保ちながら快適に移動ができるキャビン空間を実現するための施策が紹介された。
同社の説明によると、次期型Sクラスのキャビンは快適な旅とリラックスした作業のための場所であり、自宅、職場に次ぐ“3番目の場所”と捉えて開発が進められたという。インテリアの造形はヨットのデザインなどからインスピレーションを得たもの。後席用のふたつのディスプレイを含めるとディスプレイは最大で5つを配置する。インパネ中央のディスプレイはフローティングタイプとなり、空調設定を含む多くの操作をタッチディスプレイで行なえるようになった。 デコレーションパネルにはオープンポアのウッドベニアが採用され、アルミニウムのインレイが組み合わされ、洗練されたインテリアを創出する。
新しいデザイン言語によってデザインされたシートは、人間工学に基づいて再設計された。ヒーター機能やベンチレーション機能のほか、運転席にポジションメモリー機能が備わる点は従来から変わらないが、新型ではドライバーが対話型インフォテイメントシステム「MBUX」に自分の身長を伝えると、ステアリングホイールのポジションやドアミラーの角度と合わせて最適なドライビングポジションを自動で調整してくれる。
アンビエントライトは運転支援システムに統合され、乗員に対して視覚的に警告を促すことが可能となった。たとえばアクティブブラインドスポットアシストでは、レッドシグナルによるアニメーションによって衝突が差し迫っていることを警告する。このほか、空調システムをMBUXで操作する際に、乗員が呼びかけるとアンビエントライトで応答を示すことも可能となっている。
さらにアンビエントライトは「エナジャイジング・コンフォート」コントロールにも統合。ボタン操作あるいは音声コマンドによって起動する「フィット&ヘルシー」機能は、車両の走行距離データなどから乗員の疲労具合を予測し、適切なフィットネスまたはウエルネスプログラムを乗員に提案する。
具体的には、アンビエントライトや大型ディスプレイ、シートのマッサージ機能を組みわせるなどして、乗員の健康状態に合わせて「リフレッシュ」、「バイタリティ」、「ウォームス」、「ジョイ」、「コンフォート」の5つの中から最適なプログラムを実施。もちろん各プログラムは「MBUX」を介して起動でき、たとえば「ストレスが溜まっているんだ」と呼びかけると「ジョイ」プログラムが起動する。
また、ドライバーがスマートフォンやフィットネスブレスレットを持っている場合は、睡眠の質とストレスレベルに関する情報をインテリジェントアルゴリズムに組み込む。
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