(見積もり)代表車種でCクラスの総額をシミュレート
・総額はいったい、おいくらに?
では、実際にC180アバンギャルドもしくはC220dローレウスエディションを購入するとして、オプションを盛り込んでの総額はいくらになるかをシミュレートしてみよう。メルセデス・ベンツのサイトでは、諸経費まで算出できる見積もりシミュレーションが可能である。
・「C180アバンギャルド」を購入するなら……
車両本体価格は530万円。C180にはシートヒーターや後席窓のプライベートガラスが付かないので、パークトロニックやドライブウェイアシストをセットにした「ベーシックパッケージ」(20.8万円)は欲しいところだ。外観ももう少しスポーティにしたいな、と思うので、AMGスタイリングパッケージやステンレスアクセル&ブレーキペダル、ブラックアッシュウッドインテリアトリム、レザーシート・前席スポーツシート、18インチホイールがパックになっている「AMGライン」も付けよう。これは36.5万円だ。シルバーのボディカラーはメタリックのためオプション扱いで、9.6万円高い。さらにフロント・リアドライブレコーダー、フロアマット、ETC車載器などをセットにした「おすすめパッケージ」が16.5万円なので選ぶことにする。その結果、諸経費約23万円コミでの総額は、約636万となった。
(中古車情報)狙うなら現行型に限らず中古車という手も
・現行型Cクラスは選び放題!?
デビューから6年経っているため、現行型Cクラスの中古車はかなりの台数が流通。大手中古車検索サイトでは、セダンだけで1300台以上が登録されている。走行4〜5万キロ、2014〜2015年式のC180アバンギャルドならコミコミで150〜160万円台から購入が可能だ。マイナーチェンジ前とはいえ、新車価格が500万円以上だったことを考えると、かなりのお買い得ではないだろうか。「無印C180」も売られており、探している人にはオススメ。ボディカラーは白、銀が多い印象。
2018年に出たばかりのC220dローレウスエディションも、25台ほど掲載。価格は総額400万以下で、中には300万円を切っている個体も。走行距離は多くても3万キロ台である。このモデルの中古なら、限りなく発売中の新車に近いので、それが場合によっては半額以下で買えるのは有難い。
大手中古車検索サイトの掲載台数:約1300台
平均価格:350万円
最多年式:2019年
・歴代Cクラスの相場感は?
ぐっとお買い得になる中古のCクラスだが、先代以前のモデルになると、さらに大幅に手が届きやすくなる。世代ごとの相場は以下の通りだ。思った以上にリーズナブルで驚くかもしれない。
先代になると2007年〜2014年モデルとなり、セダンの台数は350台ほどに減る。価格にはバラツキがあり、下限はなんと30万円台からある。2011年のマイナーチェンジ後モデルで、売れ筋のC180ブルーエフィシェンシー・アバンギャルド、走行距離5万キロ以下でも総額100万円以内が多数ある。常にその時々で最良のセダンと評されてきたCクラスで、状態も悪くなく、極端に古くなっていない年式でこの価格である。狙い所として、悪くない。
大手中古車検索サイトの掲載台数:約350台
平均価格:80万円台
最多年式:2013年
2013年式の最多価格帯:70〜160万円台
かつてあれほど走っていた2代目Cクラスもすっかり激減。2000年デビューなのでもう20年前のクルマということにも、ビックリしてしまう。掲載台数は大幅に減って40台ほど。平均価格は30万円台にまで下がっている。
大手中古車検索サイトの掲載台数:約40台
平均価格:37万円
最多年式:2006年
2013年式の最多価格帯:20〜40万円台
初代Cクラスは20台ほどが売られており、価格感的には2代目に近い印象だが、平均価格は2代目よりも高い。ほとんどが直4エンジンのC200だが、6気筒モデルのC240やC280も買える。また、店舗独自のドレスダウン改造(バンパーを黒く塗って、あえて低グレードっぽく見せるスタイル)が施されている個体も見られる。
大手中古車検索サイトの掲載台数:約15台
平均価格:52万円
台数の多い価格帯:30〜70万円台
今や完全にネオクラシックカーとして認知されている190クラスは、初代Cクラスよりもむしろ掲載数が多かった。思いの外価格高騰は起きておらず、100万円以下で購入できる固体が多いようだ。ただし、このくらいの年式になると固体の状態によって差が激しいので注意が必要。希少性が高く価格高騰著しい「2.3-16」「2.5-16」などでは、応談や500万円といった値がついているものもある。
大手中古車検索サイトの掲載台数:約20台
平均価格:?万円
最多価格帯:50万円〜100万円
そろそろフルモデルチェンジの噂も聞かれるメルセデス・ベンツCクラス。モデル末期が近づきながらもその商品力は全く衰えていない。逆に熟成が極まった感のある現行モデルは、いまがお買い時といってもいいだろう。
この記事を書いた人
1971年生まれ。東京都在住。小さい頃からカーデザイナーに憧れ、文系大学を卒業するもカーデザイン専門学校に再入学。自動車メーカー系レース部門の会社でカーデザイナー/モデラーとして勤務。その後数社でデザイナー/ディレクターとして働き、独立してイラストレーター/ライターとなった。現在自動車雑誌、男性誌などで多数連載を持つ。イラストは基本的にアナログで、デザイナー時代に愛用したコピックマーカーを用いる。自動車全般に膨大な知識を持つが、中でも大衆車、実用車、商用車を好み、フランス車には特に詳しい。
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