ドイツ・ホッケンハイムサーキットはテスト走行のみ解禁!【池ノ内ミドリのバイエルン日記】

8月31日までの大型イベントは中止または延期だが……

4月22日現在でコロナ感染患者の死者数が5000名を超えたドイツ。
現時点では罰金刑付きの外出自粛令が5月3日まで延長されたが、州ごとで違うものの、小・中規模の商店の営業が開始となる等、少しずつロックダウンが緩み始めている。
ロックダウン中はドイツ国内の全てのサーキットのイベントやパブリック走行等が即中止となったのだが、ホッケンハイムは4月27日から自動車メーカーやその関連のサプライヤーに限り、テスト走行再開の通知を正式に行った。

写真はイメージです。現在の状況を示したものではありません。

それに従い、複数人数でテスト車両に携わる可能性があるだけに、他者との距離を1~2m以上を空ける事や手洗いの推奨、マスクをしていない場合は咳やくしゃみをする際には腕等で塞ぎ、他者へ飛沫が飛ばないように気を付ける等の警告を行い、各自が新型コロナウイルスへの感染予防に自主的に注意をするようにドイツ語・英語・フランス語で注意事項を作成した。
既に予定されていた国内のレースやコンサート等の大型イベントは、ドイツ政府の通達通りに8月31日まで中止、または延期される事になり、関係者やファンからは落胆の声が上がる中、自動車メーカーやサプライヤーの関係者のみではあるが、ホッケンハイムのIP(インダストリープール)の走行が再開されるとあり、ほっとした声が多く寄せられている。

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一方で、ニュルブルクリンクノルドシュライフェのIP走行は、4週間前から再開をしていた。シュトゥットガルト近郊に本社を置く某自動車メーカーのテストドライバーに詳細を聞いたところ、自動車メーカーの工場は全て操業を停止しているものの、どのメーカーの研究所も衛生面に気をつけながら継続してコロナ禍においても稼働しており、それに伴い必然的に実車テストも必要となる事から、ノルドシュライフェではIP枠のみ通常通りの走行を行っているとの事だ。

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だが、ニュルのあるラインランド・プファルツ州においては、宿泊施設も休業措置を行っており、IP枠での走行は再開となったものの、テストドライバーの宿泊施設が問題となった。
多くの自動車メーカーのテストドライバーは、ニュルのサーキットホテルであるリントナーかドリントホテルを定宿としているのだが、政府の休業策により閉めざるを得なくなってしまったとあり、リントナーホテルが州に掛け合い、テストドライバー達の為にサーキット近くに所有する別の宿泊施設をオープンする事で解決したという。

写真はイメージです。現在の状況を示したものではありません。

ただし、テストドライバー以外の宿泊は受け付けておらず、コロナ禍において観光目的の宿泊者を受け入れた場合は、ホテル側と宿泊者の両方に罰金が科される事になってしまう可能性がある。
前出のドライバーは「IPも休止令が出た時には、前もって組まれていた開発テストプログラムがこなせなく事で大いに困ったが、無事に我々自動車メーカー側と州やホテルと解決策が見つかり、ほっとしている」と電話インタビューに答えてくれた。

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また、自動車メーカーの社員テストドライバー以外の、フリーの契約ドライバーの大半はニュル近郊の通勤圏に住んでいるという事で、宿泊の心配はないという。

ドイツの自動車メーカー各社は国内にテストコースを所有しているものの、欧州各国のサーキットやテストコースで実験・試験走行を行う機会が数多くある。国境が封鎖されているだけに、そちらはまだ暫くお預けとなる事から、ニュルに続いてホッケンハイムでのIP再開は非常に重要な機会となる。

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