「e-シェアモビ」を活用した観光開発と地域創生のプロジェクトに

日産自動車と、新潟にしかん地域循環共生圏協議会は、3月31日に電気自動車（EV）を活用した地域SDGsの取り組みに関する事業発表を行なった。

新潟にしかん地域循環共生圏協議会は岩室温泉旅館組合、岩室温泉観光協会、岩室温泉自治会、NPO法人いわむろや、新潟国際情報大学、おらって協議会、MUSIC DROP、SHEプロジェクトで構成・発足した新組織。新潟市西蒲区の岩室温泉と新潟国際情報大学を中心とした、環境配慮型の観光および大学教育との融合による地域活性化と地域循環共生圏の実現を目指している。

今回、日産と新潟にしかん地域循環共生圏協議会は新潟市西蒲区の岩室温泉と新潟国際情報大学を中心に、教育と地域を連携するEVカーシェアリングを活用した地域SDGsの取り組みに関する事業発表を行なった。それにともない、日産は2020年7月、新潟市岩室観光施設いわむろやにEVカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の新たなステーションを開設する。

開設するNISSAN e-シェアモビ・ステーションには、ピュアEVの「リーフ」を配備。土日・祝日、大型連休時には、岩室温泉を拠点に観光客の移動手段として利用することで地域観光の活性化を図る。一方、平日は新潟国際情報大学に拠点を移し大学の教職員、学生など関係者の施設・拠点間の移動手段のほか地域産業や観光研究開発のために活用。これにより、クルマの遊休時間を有効的に活用するだけでなく移動手段としてはもちろん、観光で岩室温泉を訪れている多くの利用者にEVならではの走行や環境性能を提供できるという。

また、岩室温泉のNISSAN e-シェアモビ・ステーション開設にともない、日産は走行データなどの情報を提供。地域観光を中心とした地域創生に貢献する。この実証事業トライアルは、温泉×大学×電気自動車、観光×教育×環境を融合する、全国においても例をみない画期的かつ先進的な取り組みとなる。