パワートレインの開発はBMWとのパートナーシップを交渉中?
ジャガーは、すでにフラッグシップサルーンの「XJ」が次期型でピュアEVとなることを発表済みだが、そのプロトタイプが初めてカメラに捉えられた。
キャリアカーで輸送中のプロトタイプは、フロントエンドが完全に覆われた状態。そのため現段階でのディテールは不明だが、完全に再設計されたDピラーやルーフライン、EVであることをうかがわせるサイドシルの太さ、幅広いフェンダーといった現行XJとの違いは確認できる。また、テールライトのデザインも現行型の縦長な形状から横長に改められているようだ。
この次期XJでは、EVと内燃機関両方のドライブトレインをサポートできる「MLA(Modular Longitudinal Architecture)」を採用。XJでは各ホイールに1基ずつ、最大4基の電気モーターを配置し、総電力量90.2kWhのバッテリーパックを組み合わせて最大292マイル(470km)の航続距離を実現するという。
ちなみにジャガー・ランドローバーは現在、BMWグループとマルチパートパワートレインに関するパートナーシップを交渉中とのこと。それが実現した場合、電気モーターやトランスミッション、電子機器の開発で共有化が進行するはずだ。
この次期XJは、オーストリアのマグナ・シュタイアーで生産される「Iペイス」とは異なり英国にあるジャガー・ランドローバーのキャッスル・ブロムウィッチ工場で生産を予定。ワールドプレミアは2022年以降となる模様で、仮想敵は「メルセデス・ベンツEQS」や「ポルシェ・タイカン」、「テスラ・モデルS」を想定しているという。
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