【嶋田智之の月刊イタフラ】PSAとのジョイントでランチアはどうなる?

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旧いデルタに乗って、ツラツラ想うこと

本誌の姉妹誌にして僕の古巣であるティーポの取材で、久々にランチア・デルタ・インテグラーレに乗りました。それもエヴォ2に。あらためて痛感したのは、あの時代の215psって今でも速いんだなってこと。それに動きが軽やかで俊敏だし、今と較べたら原始的(?)な4WDシステムもトラクションをキッチリ稼ぎ出してるし。ホントに楽しかったのです。その日から少々想うことが……。
少し前からランチア・ブランドはイプシロンを細々と作るのみで、命運風前の灯火。ラリーへの復帰なんて今や遙か遠い夢のまた夢……なのですが、ランチアを擁するFCAとPSAの近未来のジョイントが、ランチアを活かすことになるんじゃないか? という見方もあるようなのです。例えばベクトルは異なるけど、同じプレミアム系ということでDSブランドと共用できる部分は共用しつつ、互いの味つけを自らの哲学に沿って作る、とか、最近の“共用”って明確にそういう方向ですから。
かつてはWRCで世界を湧かせるクルマを作ったランチアの行く末。ダメモトで期待しちゃいます。

ル・ボラン2020年3月号より転載

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