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7人乗りも用意されるBMWのMPV

2シリーズで“ツアラー”という名の付くモデルは“アクティブツアラー”と“グランツアラー”があって、両車の大きな違いはホイールベース(と全長)とシートレイアウト(と乗車定員)にある。

BMW 218d xDrive Gran TourerBMW 218d xDrive Gran Tourer/個性的な車種が多いBMW、X2はその筆頭に挙がる

アクティブツアラーはホイールベースが2670mm(全長4375mm)で2列シートの5人乗り、グランツアラーはホイールベースが2780mm(全長4585mm)で3列シートの7人乗り。X2同様に、ツアラー兄弟もまたエンジン横置きのFFで、FFのパッケージのメリットを最大限に活かした室内の広さがこのクルマの何よりのウリである。
確かに室内は広い。天地方向にも左右方向にもゆったりしていて開放感もある。グランツアラーの3列目シートは大人ふたりがそこそこ座れるし、必要ないときにはラゲッジルームのフロアとして完全フラットな状態で収納できるようにもなっている。室内空間だけ見れば、これはもう立派なミニバンだけれど、外からはそう見えない(=生活臭がしない)スタイリングに好感が持てる。

BMW 218d xDrive Gran Tourer/ミニバンなのに、そう見えないスタイリングに好感が持てる

ファミリーユースが主体となることを見込んでか、アクティブ/グランツアラーにはBMWお得意の“Mスポーツ”の設定がなく、代わりに“ラグジュアリー”という仕様が用意されている。Mスポーツは専用のサスペンションに加え、グリップの太いステアリングが標準装備となり、これがどうにも太すぎてしっくりこないのだけれど、久しぶりに細いグリップのステアリングを握って「そうそうこれこれ」と思ってしまった。
エンジンは1.5Lの直列3気筒ガソリンターボと、2Lの直列4気筒ディーゼルターボ、そしてアクティブツアラーのみPHEVが用意されている。乗車人数や荷物が多い使い方をするならディーゼルがいいかもしれない。ランニングコストも抑えられるだろう。

フォト=柏田芳敬/Y.Kashiwada ル・ボラン2020年1月号より転載

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