トヨタ86でJOY耐に挑戦!
クルマ好きに人気のアニメ「頭文字D(イニシャル・ディー)」で音響監督を務めた三間雅文(みままさふみ)と主人公の藤原拓海を演じた声優の三木眞一郎(みきしんいちろう)が中心となって、レーシングチーム「VART(ヴァート:Voice Actors Racing Team)」を結成。そのプレス発表会が、11月2日(土)に東京港区虎ノ門のソニーピクチャーズ試写室を会場に開催された。
正午からの記者発表には、チーム監督兼ドライバーの三間雅文とドライバーとチーム主将を務める三木眞一郎をはじめ、チームメンバーで人気声優の石川界人(いしかわかいと)と畠中祐(はたなかたすく)が出席。スケジュールの都合で欠席となった副主将の浪川大輔(なみかわだいすけ)もビデオコメントを寄せるなど、アニメファンにはたまらない豪華メンバーが集結した。
声優業界初の本格的4輪レーシングチームを目指すこの「VART」は、来年6月のツインリンクもてぎの7時間耐久レース「JOY耐」への参戦を目指して、トレーニングと実戦経験を重ねていくとのことで、その挑戦の過程やJOY耐本戦の模様はアニメ専門チャンネル「ANIMAX(アニマックス)」で来春以降から放映・配信していく。
三間監督によれば、「これまで10年、三木さんや浪川さんとカート耐久レースに参戦。そこで三木さんから提案があってクルマ好きな声優たちをたくさん誘ってきました。そして残ったのが、このふたり(石川、畠中)です(笑)。耐久レースで次のドライバーに託すマシンは、スタジオのマイクと同じ。そうした心と心のつながりを、クルマとレースの面白さを発信して、ファンとクルマとの架け橋になりたい」とコメント。
クルマ好きとしても有名な三木は、「高校生の頃にバイクレースが盛んで、スポーツランド菅生での2輪レースを経験しました。スーパーGTなど4輪レースも大好きで、三間さんとカートを続けてきましたが、耐久レースは声優の仕事にもつながると思います。いわばマシンは“役”で、自分に与えられた役に最適な取り組みをする。そして誰が手を抜いてもいい作品が出来ないところは同じ」と述べた。
また、三木らと参戦したカート耐久をきっかけにクルマ好きになったという石川は、「ふたつ返事で参加しましたが、クルマ好きだけどドシロウトです。でも本気で取り組む姿勢を見せたい」と意気込みを語り、チーム最若手の畠中は、「じつは免許取得からスタートするので、イチバン一般の視聴者と同じ視点で参戦します。プロの指導でどこまで成長できるかという挑戦を全力でお伝えしたい」と意欲的だ。
このチーム運営はアニメ作品のような製作委員会方式を採り入れ、アニマックスと声優プロダクションのオペラハウスが幹事を、映像制作会社「音速ムービーズ」がレース運営を担当。来春以降に放映の番組を中心にしたメディアミックスを計画しており、参戦予定マシンの「トヨタ86」等にカラーリングされるチームキャラクターは、「彼女のカレラ」やコミック版「スターウォーズ エピソード1」を描いた漫画家の麻宮騎亜氏がデザイン。小額から参加できる個人サポーター制度(ファンクラブ)も予定しており、サポーターには公式チームグッズや観戦ツアー、イベントなどへの優先応募などさまざまな特典を用意、すでに事前登録受付を開始している。
VART公式アカウント https://vartproject.com