ハイブリッド時代の幕を開けた未来よりの使者「トヨタ・プリウス」【世界の傑作車スケルトン図解】#25-1

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とんでもないほど発想の転換

石油全面依存時代の終わりに向けて、秒読みが始まった今、第一歩としてのハイブリッドなど、もはや常識。ほとんど毎月、販売競争でもハイブリッドがトップを占める。しかし、非常識を常識に変えるには、とんでもないほど発想の転換を求められる。そこに舵を切ったのは、日本最大のトヨタだった。

TOYOTA PRIUS(初代)

1:ニッケル水素電池を40個直列につないだバッテリーパック
2:トーションビーム式リアサスペンション
3:アルミ鍛造の専用ホイール
4:マクファーソンストラット式フロントサスペンション
5:交流同期型の30kWモーター
6:アトキンソンサイクルを採用した1.5L直列4気筒エンジン。トルクが細いだけに耐久性に余裕があるため、コンロッドなど非常に細く軽い
7:遊星ギアの組み合わせでエンジンとモーターの間を取り持つ動力分割機構
8:減速などでアクセルオフし、モーターが路面から逆駆動されると発電機に変身、その抵抗で車速を落とすと同時に、バッテリーに電力を貯める協調回生ブレーキ。撒き散らすパッドの磨耗粉が少ない点でも低公害車の鑑
9:センターメーター配置のダッシュボード

TOYOTA PRIUS

■生産年:1997年~
■登録台数(国内):約197万6700台(PHV、プリウスα含/2015年7月まで)
■国籍:日本

Specification/TOYOTA PRIUS(初代)
■全長×全幅×全高=4275×1695×1490mm
■ホイールベース=2550mm
■車両重量=1240kg
■エンジン種類=水冷直列4気筒DOHC
■総排気量=1496cc
■最高出力=58ps(43kW)/4000rpm
■最大トルク=10.4kg-m(102Nm)/4000rpm
■モーター=交流同期型(永久磁石式同期型)
■最高出力=41ps(30.1kW)/940~2000rpm
■最大トルク=31.1kg-m(305Nm)/0~940rpm
■電池=ニッケル水素式×40個直列
■サスペンション形式=前 ストラット、後 トーションビーム
■ブレーキ=前 ベンチレーテッドディスク、後 ドラム
■タイヤサイズ=165/65R15

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