最強の「RSモデル」と同タイミングでエコな「アウディA7」もデビュー済み!

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プラグインハイブリッド仕様の「55 TFSI e クワトロ」を設定

今年のフランクフルトモーターショーでトップパフォーマンスモデルの新型「RS7スポーツバック」を初披露したアウディ。その一方、今年2月に発表したA7スポーツバックのプラグインハイブリッド仕様「A7スポーツバック55 TFSI eクワトロ」を、このほど欧州市場に導入したことも見逃せないニュースだ。ドイツ市場での販売価格は7万7850ユーロ(約933万円)である。

近年「e-tron」を筆頭に、アウディも電気駆動技術の導入に積極的な姿勢を見せている。従来のラインアップモデルにもプラグインハイブリッド(PHEV)仕様を設定するほどの攻勢で、今年2月の発表では「A8」、「A7スポーツバック」、「A6セダン」、そして「Q5」の4モデルにPHEV仕様が設定されたことが報じられている。

このたびA7スポーツバックに設定された「55 TFSI eクワトロ」には、252ps/370Nmを発揮する2L直列4気筒ターボエンジンに141ps/350Nmを発するモーターを組み合わせ、システム総合で367ps/500Nmを引き出すプラグインハイブリッドパワートレインを搭載している。

これにより、5.7秒で0-100km/h加速をこなす加速性能が与えられた一方で、最高62.6km/Lのハイブリッド燃費(欧州複合モード)を実現。EVモード走行時の後続距離は40km以上で、その際の最高速は135km/hをマークする。ちなみにハイブリッドモード走行時の最高速は250km/hでリミッターが介入する。

エネルギー容量14.1kWhのリチウムイオンバッテリーは、荷室のアンダーフロアに搭載されるが、純エンジン車と同様に後席シートバックを倒して荷室スペースを広げることができ、容量は最大で1235Lを許容する。

駆動方式はグレード名に「クワトロ」を添えるとおり四輪駆動。プラグインハイブリッドパワートレインとの組み合わせにより、パフォーマンスと効率を両立させるアウディのPHEVコンセプトが表現。4ドアグランツーリスモで、四輪駆動のプラグインハイブリッド仕様を提供する唯一のプレミアムブランドだとアウディは主張している。

走行モードはモーター駆動のみの「EVモード」、バッテリー残量をできるだけ保持する「バッテリーホールドモード」、そしてエンジンとモーターの両方で駆動する「ハイブリッドモード」を設定。

効率を最大化するために、このモデルには「プレディクティブ・エフィシェンシー・アシスト」、いわば予測効率支援システムが搭載されている。このシステムは設定されたナビゲーションルートをもとに、今後通過するルートによって車両が前もってモーターやエンジン、バッテリーの制御をコントロールするもの。例えば目的地にバッテリー充電施設があれば、到着までの距離を可能な範囲でEVモード走行に切り替えるなど、環境への配慮や効率を考慮した制御が可能だ。

エクステリアはダイナミックな走りをイメージさせるもの。オプションのブラックスタイリングパッケージやSラインパッケージが用意されており、スポーティなイメージをさらに高めることが可能だ。

装備面ではマトリックスLEDヘッドライトやスポーツシート、4ゾーン式フルオートエアコン、アウディバーチャルコックピット、PHEV専用ディスプレイ、19インチマルチスポークホイール、レッドブレーキキャリパーといったアイテムが標準装備される。

また、「myAudi」アプリをスマートフォンにダウンロードすれば、Audi Connectのサービスが使用できる。これによりバッテリーの残量が確認できるほか、充電設備のある場所ではタイマーの設定も可能。さらに車内空調や前後ウインドーやドアミラーのデフロスターの作動といった機能を乗車前にスマートフォンから遠隔操作することができる。

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