原点回帰とともに若者にも受け入れられるモデルへ、トヨタ「新型カローラ/カローラツーリング」を発表

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3ナンバー化されるも取り回しは従来モデルと同等

トヨタ自動車は9月17日、東京・お台場のMEGA WEBにおいて新型カローラ/カローラツーリングの発表会を行った。

発表会では冒頭に副社長の吉田守孝氏が登壇、1966年の初代から53年に渡って続くカローラの実績や、改めて初代モデルに試乗した感想、カローラがこれまで「ひとクラス上の性能」を目指して開発してきたことを解説。そして新型カローラがアンベールされた後、チーフエンジニアである上田泰史氏が登壇し、新型カローラの「スタイリング」「走り」「安全・安心」「コネクテッド」に関してプレゼンテーションを行った。

この中でスタイリングについては、TNGAプラットフォームの採用により低重心なシルエットを実現、フロントでは、大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一し、力強くスポーティなデザインを表現しつつ、リヤは水平基調のリヤコンビネーションランプとしワイド感を強調。

内装ではインストルメントパネルを、薄型・ワイド化することで開放感を演出、部品の合わせや形状・質感の統一感など感性品質にこだわり、上質感を表現したとのこと。パッケージに関しても広いニースペースを確保するとともに、ツーリングのラゲッジスペースも多彩なアレンジを可能とするなど、使い勝手を向上させている。

走りについてはTNGAプラットフォームによりフラットな乗り心地、優れた操縦安定性、高い静粛性を実現。パワートレインはハイブリッド車とガソリンエンジンの排気量を、1.5Lから1.8Lに変更し、気持ち良いと実感できるシームレスな加速感を味わえるほか、ハイブリッド車にはE-Four(電気式4WDシステム)を設定し、加速時や雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WDに切り替えが可能となり、走行安定性と低燃費に貢献しているという。また、1.2L 8NR-FTS(直噴ターボ)エンジン車にはマニュアルトランスミッションが設定されているのもトピックだ。

一方で今回は日本専用ボディを開発しており、最小回転半径は従来型と同等の5.0mを実現(G-Xグレード15インチタイヤ装着車。16、17インチタイヤ装着時は5.3m)するなど、取り回しの良さは確保されている。

安全性能についても、自転車や夜間の歩行者検知が可能な、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備し、駐車場など低速時に壁や車両を検知し、衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、後方から接近してくる車両を検知し、衝突被害軽減に寄与する、リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]も用意されている。

さらにコネクテッドシステムも進化。国内トヨタブランドとして初めてディスプレイオーディオ(DA)を全車に標準装備し、これはスマートフォンとの連携が可能となり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作・利用が可能だという。また、従来通りの車載用ナビ機能を使いたい場合には、エントリーナビキットまたはT-Connectナビキットの2種類が選択可能となっている。スマートフォンとの連携もSmartDeviceLink(SDL)では、BluetoothとUSBケーブルで接続することで、TCスマホナビやLINEカーナビなどのナビアプリのほか、音楽・ラジオアプリなどをDA上で利用可能。また、音声認識で目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生などが可能となり利便性が向上している。もちろんApple CarPlayやAndroid Autoにも対応可能だ。

その後再び吉田副社長にバトンタッチし、豊田章男社長が新設のテストコースで試乗した映像を披露した。豊田社長は「テストコースで走るとつい運転に集中して会話をしなくなってしまうが、新型カローラは隣の人と普通に会話ができた。これはストレスなくリラックスしてドライブできていること」と好印象であった。

プレゼンテーションが一通り終わったところで発表会は第2部へ。ここではモータージャーナリストの今井優杏氏がMCとして登場し、今回の発表会の特別ゲストであるフリーアナウンサーの安東弘樹氏、吉田副社長、上田チーフエンジニアによるトークセッションが行われた。

当日、発表会の会場となったMEGA WEBには初代からの歴代カローラ全モデルのほか、新型のモデリスタとTRDモデルも展示されていた。

 

カローラの車両情報はこちら https://toyota.jp/corolla/
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