【国内試乗】「ボルボ・ポールスター・パフォーマンスソフトウェア」もう少しパワーが欲しいというニーズに!

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クルマの制御技術が複雑化している昨今、エンジンのコンピュータチューンは、ひと昔前に比べ困難に。しかし、ボルボのエンジンを知り尽くしたポールスターが開発したポールスター・パフォーマンスソフトウェアならお手軽かつ合法的にパフォーマンスアップが可能なのだ。

グローバルでは15万超のダウンロード実績

かつてボルボのレース関連のオフィシャルパートナーとして活動してきたポールスター社。そんな彼らが’2012年に市販モデルのパフォーマンスを向上すべく開発したのが「ポールスター・パフォーマンスパッケージ」だ。当時はT6(3L直6ターボ)ユニットに、専用のエンジンマネジメントプログラムをインストールするアイテムとして発売された。

ソフトウェアを導入すると標準車では「ダイナミック」と表示するドライブモードが「ポールスターエンジニアード」モードに書き換えられる。

加えて、メーターパネル内のギアポジションの下に「POLESTAR」ロゴが表示される。

その後は商品名を「ポールスター・パフォーマンスソフトウエア」として直列4気筒ターボのガソリンやディーゼル対応版もリリース。そんなポールスターソフトウエアは、グローバルで15万ダウンロードを超える実績を持つという。インストールそのものは正規販売店で行うことが可能で、新車でなくてもOK。価格は18万8000円(工賃込み)で、メーカー保証も継続されるという。

今回はこのECUチューニングにより最高出力が+3ps、最大トルクが+50Nm引き上げられたXC40T5AWDとオリジナルの車両を比較試乗した。チューニングが施されたXC40は走りはじめからしてエンジンのピックアップが明らかによく、さらにそこからの踏み込みでも力強さが増しているのがわかる。加えてアクセルオフによる減速時も回転落ちが早いので空走感が減っている。
またAWDモデルは、リアのトルク配分が増えているのでコーナーが連続するような場面でリニア感がアップしている。これだけの違いを体感できるのなら、試してみる価値は十分にあるといっていいだろう。ちょっとパワーがもの足りないと感じているボルボオーナー車の方、こんなお手軽チューンはいかが?

チューニングされたボルボV60 T5も試乗した。圧倒的といえるトルク感で箱根のワインディングをグイグイと加速。よりスポーツ度が増している印象だ。

パッケージには専用ソフトウェアのほか、リアエンブレム、アルミニウムプレート、認定証も含まれている。

 

フォト=小林俊樹/T.Kobayashi ル・ボラン2019年9月号より転載

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