【チビカメKeigoのラリー漫遊記】ヨーロッパ選手権ポーランド編(その2)

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ヒストリック部門ではスバルも人気!

前回に続いてラリー・ポーランドの話し。今回はヒストリック部門を中心にご紹介します。ヒストリックって言ったっておとなしく走るわけじゃありません。みんな本気でブッ飛ばしてます。併催のポーランド選手権とリトアニア選手権の中にもヒストリッククラスがあって、さらにポーランド選手権のヒストリック部門もあります。なんかもうややこしいので同時に紹介することにしますね。

スタートを待つラーダ2105。こちらはリトアニア選手権の参加車両。

ヨーロッパのヒストリックラリーというと、フォード・エスコートが一大勢力。だけどポーランドには1台もいなくて、ラーダ2107やFSOのポロネーズなんていういかにも元共産圏な車が参戦しているのが特徴。FSOはポーランドのメーカーで、かつてはフィアットと提携してポルスキ・フィアットの125Pなんかを製造していて、その125Pも参戦していました。

こちらはポーランド選手権のヒストリッククラスのチンクェチェント。

で、こちらはヒストリックのポーランド選手権に参戦のFSOポロネーズ2000。ああ、もうややこしい(笑)

これらのカクカクした車が131ラリーと並んでるシーンを目にした時はもう大興奮。普通の人には全く理解不能だろうけど。日本車はGr.Aのレガシィとインプレッサが参戦。WRCを席巻した90年代の日本車がここでも人気なんですね。だけど、インプレッサはよく見るけど、なぜかランサーはあまり見ないんだよなあ。

ポーランド選手権のヒストリッククラスに参戦したインプレッサGC8。こちらはガチのチームで車も速かった!メカの1人は「ラリージャパンにも行ったんだぜ」と言ってました。

もう1台のGC8もちゃんと飛んでました。

ERCの後にポーランド選手権、ヒストリックの順番で走るので、路面が掘れて轍ができてしまい、古い車には辛そうな場面もあったけど、壊したらどうするんだろ? とこちらが心配になるぐらいのペースで走ってました。アマチュア主体のチームがほとんどとは言え、みんな本気!そりゃまあERCに参戦してるワークスチームに比べたらサービスものんびりした雰囲気だけど。そんなサービスの写真を撮ってると、中に招かれて果物やおやつをご馳走してくれたり、こちらから質問する前に自分たちの車の解説をしてくれたりと、みんなイイ奴ら。こういう雰囲気もラリーならではかな。

ラリーじゃ少数派、アルファロメオ1750GTAm。ラリー車は初めて見ましたよ。

メルセデスのW123の280E。轍を物ともせずキレイなドリフト!

リキモリカラーが妙に似合ってるゴルフ2。

そんないい雰囲気のサービスパークを歩いていたら見たことのないフィアット500が2台。よく見たらボディーのエレクトリックラリークロスの文字。どうやら電動のフィアット500でダートのコースを走るのだとか。内装は剥がされてシートはフルバケになってはいるものの、ロールケージは装着されていないので本格的には走らないのかな? タイヤも普通のラジアルだしね。ただ、このELIMEN RACINGって会社はフィエスタR5の形をした電気自動車でラリークロスに参戦してるみたいです。

電動のフィアット500のラリークロス仕様。これ、運転してみたかったなあ。

ドイツに比べたら少しだけ過ごしやすい気候だったポーランド。物価は安いし食事も美味しくて、とても良いところでした。英語が使えない場面が多かったりはするけど、みんなどうにかしてコミュニケーションを取ろうとしてくれるので、困るようなことはありませんでした。そうそう、ラリー・ポーランドって1921年に初開催されて、ラリー・モンテカルロの次に長い歴史を持つんだって。ワルシャワへは成田からの直行便も飛んでるので、来年の夏はぜひ観戦に出かけてみて下さい!

アバルト131ラリーは前走車のラーダ2107を追い抜いたみたい。

ポルスキ・フィアットの125P。お尻が可愛い!

ついこの前まで現役だった気がするけど、レガシィももうヒストリックなんですね。

ポーランド名物のピエロギ。餃子みたいなもんですね。これがまた美味いんだ。

今回のレンタカーは現行のメガーヌでした。ちょっと大きいけど、脚が絶品でグラベルでも安心して走れました。

 

この記事を書いた人

山本 佳吾

身長159cm、体重47kgの業界最小フォトグラファー。ラリー取材は内外問わず経験豊富。放浪癖あり、撮り鉄、阪神ファン、プジョー106キチガイ。

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山本 佳吾
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2019/08/14 16:00

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