買い物から家族でのドライブまでこなすブラッシュアップ
そんなモデルでありながら、ルビコンは日常域での快適性にも差し障りはない。乗り心地は細かな突き上げも丸く収め、無駄なバウンジングや派手なロールに見舞われることもなくフラットかつスムーズに速度を乗せていく。先代からの大きな進化点である静粛性についても他モデルに劣るところはないが、高速域ではタイヤ由来の高音的なノイズが増すのは致し方ないところだ。その特性を思えば、コーナーでは無理せず、速度は控えめにというのがルビコンの正しい乗り方ということになろう。ちなみにこのモデルはピュアオフローダーでありながら、ACCやブラインドスポットアシストなどのADASも標準で用意されている。
ルビコンを含めたアンリミテッドを日々のアシとして扱うに、その敷居は高くない。操作に対する応答の穏やかさは悪路走破において欠くことのできない要素だが、街中での交差点や駐車時などの繊細な速度コントロールには、それが扱いやすさに少なからずプラスとなる。そして新型では後席の居住性も高められており、大人4人のロングツーリングさえそつなくこなしてくれるだろう。相変わらず気遣うことといえば高床ゆえの乗り降りのしずらさや、ロングホイールベースゆえの小回りの効かなさくらいだろうが、それとて絶望的なほどではない。JL型ではバックカメラもスペアタイヤカバーの中央に据えられ、視認の平衡性が高まっている。先代を購入したユーザーの多くに該当するだろう、平日はお母さんが買い物などに使い、休日はお父さんが運転して家族でドライブというファミリーカー的な用途にも丁寧なブラッシュアップの跡は端々みてとれた。
とはいえ、ルビコンの本懐がどこにあるかといえばゴリゴリにハードなオフロードセクションだろう。その名の由来は、ジープが長きに渡って性能指標のテスト地にしているユタ州の山間路にあるが、以前そこを先代のアンリミテッドで走った時は、ロングホイールベースをものともしない強力無比な走破性に心底驚かされた。
もちろん、日本で使うにそこまでの能力を発揮する機会は滅多にない。が、とかく独善的になりがちな自動車趣味において、家族や仲間や日常生活との調和をとりながら、ドライビングプレジャーだけでなく自らのポリシーもライフスタイルまでもアピール出来るクルマとあらば、このラングラーシリーズに勝るものはないと思う。
■関連記事
関連記事
遺産にインスパイアされた一台! ジープ×モパー・コンセプトの新型4×4の4台、「イースター・ジープ・サファリ」でトレイルを疾走
ニュース&トピックス
2024.03.26
革新的な48Vハイブリッドエンジン搭載、新型「ジープ・アベンジャー e-ハイブリッド」
EV
2024.03.13
10周年を迎えた、セグメントで最も高性能なクルマ! 新型「ジープ・レネゲード 2024」、欧州で受注開始
ニュース&トピックス
2024.02.07
ジープ全モデルが対象の試乗キャンペーン「Jeep Real Freedom 1 Day Test Drive」を実施、オリジナルブランケットもプレゼント!
キャンペーン
2024.02.01
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>