3ペダルで楽しむホットハッチ、フォルクスワーゲン・ゴルフ2&ルノー・ルーテシアR.S【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

このまま乗るか、リフレッシュするかは
新オーナーの気分次第

もう一方の2001年式ルーテアシアR.S.は、ゴルフとは対照的にオリジナルコンディションが維持されている。と言えば聞こえはいいが、生産から15年経過しているため樹脂製パーツにヒビ割れなど大きなダメージはないもののヤレは進行している。アルカンターラとレザーが組み合わされたシートも同様だ。

走行距離は延びているがエンジンは好調を維持しており、積極的にシフト操作を繰り返して楽しみたくなる。希少となりつつある左ハンドル+5速マニュアル・ホットハッチの魅力を、改めて認識させてくれるモデルだ。

変に手を加えられた個体よりもリフレッシュのベース車とするのはアリだが、意外にもルノーのパーツは高価なものもあるため飛びつくのは注意。とはいえ、車両価格は18万円と非常にリーズナブルなため、購入後のプランをキッチリ立てることが出来れば十分に魅力的な個体だ。もちろん走行は問題なくでき、5速M/Tを操作して体感するR.S.ならではの魅力は健在だった。

プラスチックパーツやアルカンターラのシート地などに、ダメージは有るが破れなどは見られない。ステアリングは交換もしくは補修するのが無難だろう。ルノーのパーツは意外な程値が張るものもあるため、キッチリと仕上げて乗りたいという方は、車両本体価格に惑わされずに見極める必要がありそうだ。

現状を楽しむか、それとも自分らしく仕上げるかはあなた次第。まずは80sホットハッチ特集を読んでいただき、気持ちを盛り上げて魅惑の2台と対峙してみたはいかがだろうか? もちろん、自己責任で。

2リッターNAユニットと5速M/Tの相性は抜群で、渋いところはなく操作性も良好だった。

2001 RENAULT LUTECIA R.S.2.0

車両本体価格●180,000円

チューニング度 ★

軽快度 ★★★★

ドロ沼度 ★★★★

オリジナルを維持しているが、15年前に生産された個体のため経年変化によるヤレは進んでいる。とはいえ、R.S.のキモである走る楽しさは十分に体感できるため、安価で手に入れて現状のまま乗るという選択は大いにあり。また、手ごろなサイズにも好感が持てる。

【取材協力】
ナカオワークス
電話:080-5652-6600

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:山本佳吾/Keigo YAMAMOTO カー・マガジン458号(2016年8月号)より転載

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