【徹底研究】600〜700万円台で考えるメルセデス選び!

カブリオレかワゴンかライフスタイルに合うのは?

OPEN CAR
E200 CABLIOLET

簡単に言えばE200クーペスポーツからルーフを取り払ったのがE200カブリオレだが、これまた気分はまったく違う。初夏を思わせるような陽光のなか、オープンで走り出せばとてつもなく贅沢な気分になる。明るい色彩のマキアートベージュ/ヨットブルーのインテリアカラーが煌びやかで、優雅なカーブを描くダッシュボードも雰囲気がいい。クルマのコクピットは飛行機を意識したものが多いが、Eクラスカブリオレのそれはクルーザーのようだ。

【SPECIFICATION】■全長×全幅×全高=4830×1860×1430mm■ホイールベース=2875mm■車両重量=1830kg■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1991cc■最高出力=184ps(135kw)/5500rpm■最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1200-4000rpm■トランスミッション=9速AT■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=245/45R18:275/40R18■車両本体価格(税込)=7,500,000円

そんな気分だからあまり飛ばす気にはならず、ゆったりとクルージングしていると、E200クーペスポーツではやや物足りなさがあった2Lターボも十分以上に感じられるから不思議だ。4気筒ながら極めて滑らかなで静粛性も高く、カブリオレのために仕立てた特性に思えてくる。

スポーティでラグジャリーな雰囲気を持ちながら、大人4人がゆったりと過ごせるオープンモデル。約50km/hの走行中でも、約20秒でソフトトップを開閉できる。

乗り味にはいい意味での緩さがある。ボディ剛性は十二分に高く、路面に大きな凹凸があっても軋むなんてことはないが、少しフンワリとしつつも腰がある乗り心地はカブリオレにぴったり。今回はEクラスが3台登場したが、ボディスタイルでこれだけキャラクターがかわるのは驚きでもあった。

 

活動的なライフスタイルが似合うワゴン

STATIONWAGON
C220d STATIONWAGON AVANTGARDET

ステーションワゴンはコンパクトなC220dをチョイスしてみた。活動的なライフスタイルと低全高車の走りを合わせもつボディスタイルには、頼もしくて航続距離の長いディーゼルがよく似合う。最大トルク400Nmの威力はコンパクトなCクラスを日常域からキビキビと走らせる。最新世代のエンジンは力があるだけではなく、レスポンスにも優れるからドライバビリティがよくてじつに運転しやすい。

【SPECIFICATION】■全長×全幅×全高=4705×1810×1440mm■ホイールベース=2840mm■車両重量=1700kg■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1949cc■最高出力=194ps(143kw)/3800rpm■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/1600-2800rpm■トランスミッション=9速AT■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=225/50R17:225/50R17■車両本体価格(税込)=6,110,000円

Eクラスよりも小さいため、乗り心地は少し落ちるかと思いきやそんなことはない。高速域ではボディの動きに少し揺らぎがあってEクラスほどビシッとしていないのだが、それが不安定感を生み出したりせずに、絶妙な快適さに繋がっている。さすがはビッグマイナーチェンジで6500カ所も改良しただけのことはある。熟成感が高いシャシー性能を持っているのだ。

最大1480Lの大容量ラゲッジルームは床下収納も装備し、広いだけでなくフロアをフラットにすることで実用性も高いのがポイント。頑張ればEのワゴンにも手が届くかも!?

小さいのに中身は高度だというのがC220dステーションワゴンを選ぶ喜びになる。ただし、後席は座面が短くフィット感も今ひとつと居住性はあまり良くないので、そこを重視するならやはりEクラスを選んだほうがいいだろう。

リポート:石井昌道/M.Ishii フォト:郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン6月号より転載

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