アンダー気味のトヨタ・クラウンに対し、キャラ決定に関与する制御思想の巧さでBMW 440iが優勢か?【清水和夫のDST】#95-4/4

クラウンはVSCの効きを高めてきめ細かくチューニングするべきかも

TOYOTA CROWN 2.0 RS ADVANCE
操縦安定性:★★★☆☆

平均通過速度:71.58km/h(2回平均)

データで記録した平均通過速度はそのままシャシー性能の優劣を決めるものではない。安定性を重視するクルマはESCのブレーキ制御を強めに介入させるからだ。つまり明確な考えがあるかどうかがポイントとなる。1回目のレーンチェンジはなんとかこなしたクラウンだったが、VSCの介入と効きが弱いので、元のレーンに戻るときに車速が高く、アンダーステア気味となった。ロールの揺り戻しもやや大きく、もう少しVSCの効きを高めて車速を落とせば、元のレーンに戻る時にステアリングの正確性が維持できるはずだ。この部分をもう一歩、きめ細かくチューニングするべきかもしれない。

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2019年1月号より転載

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