アルピーヌA110は貴族的な雰囲気を醸すロータス・エランと並ぶライトウェイトスポーツの双璧【自動車型録美術館】第4回

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第4回アルピーヌA110/ALPINE A110

以前ロータス・エランを選んだ時から、できるだけ早くアルピーヌA110をとりあげたい考えていました。

ライトウェイトスポーツ

初代ロータス・エランとアルピーヌA110は、ライトウェイトスポーツの双璧だと思っています。これらのライトウェイトスポーツには、欧州らしい馬術競技の趣が感じられます。馬を駆って興じるフォクストロットや、単馬を乗りこなして臨む障害競技など、欧州における馬との長い歴史がなければ生まれなかったジャンル、それがライトウェイトスポーツなのかもしれません。欧州のライトウェイトスポーツに、どこか貴族的な雰囲気が感じられるのは、そのような背景からではないでしょうか。

アイキャッチからここまで全4ページ。サイズ(縦×横)●230×310mm。

アルピーヌのカタログ

エランに少しだけ遅れて登場したA110ですが、骨格となるシャシーに樹脂製のボディを被せるその構造は、初代エランに実によく似ています。

こちらの茶色い紙は1970年1600SSのスペックシート。ペラ1枚もの。サイズ(縦×横)●230×309mm。

しかしながら、ことカタログとなると話は少し異なってきます。エランをはじめ、ロータスのカタログには素気ないものが多いのですが、アルピーヌのカタログは、ロータスと較べると立派なのです。

種類も多く、歴史を詳述したもの、A106とA110やA110とA310のように新旧が揃って紹介されているもの、などなど。なかには厚くてしっかりした紙質が選ばれているものもあります。この手のクルマは軽ければ軽いほどありがたいのですが、カタログは、ずっしりしているとうれしくなります。

 

ここまでのドイツ語のカタログはA110モデル末期のものでA310が併記されているのが特徴です。サイズ(縦×横)●210×297mm。四つ折り

アルピーヌ関係のカタログは多彩なので、これからも折々にご紹介したいと思っています。

 

 

 

ここまでは、カタログとしては珍しい厚紙に印刷されています。実はその厚紙、同時期のルノーR8ゴルディーニのカタログにも使用されているのです。まるで両者の関係を暗示しているかのようです。サイズ(縦×横)●122×163mm。全8ページ

Text:板谷熊太郎 /Kumataro ITAYA カー・マガジン456号(2016年6月号)より転載

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