先進技術で巧みに制御されたホンダ・レジェンドに中途半端なスポーティ感のレクサス・LS500h!?【清水和夫のDST】#91-3/4

先進技術を巧みに制御するレジェンド、中途半端なスポーティ感のLS500h

LEXUS LS500h F SPORT
●制動距離:57.5m(★★★☆☆)

100km/hでウェットの旋回路に入った瞬間、フロントタイヤの接地感がやや希薄になり、タイヤのウェット性能の影響だと直感した。制動力は満足できるが、初期のアンダーステアが発生し、ラインを正確にトレースすることが難しかった。進入初期の操舵性は極めて重要なので気になる部分であったが、車両重量に対して、タイヤのコーナーリングパワーが足りず、ステアリング系の剛性もいま一歩のため、アンダー気味で走行ラインがさらに外側に膨んでしまったようである。新採用のプラットフォームは、全体的な乗り心地こそしなやかにセットアップされていたが、もう少しダイレクトなハンドリング特性が欲しいところだ。

 

HONDA LEGEND HYBRID EX
●制動距離:53.0m(★★★★☆)

レジェンドのSH-AWDシステムは、前後の3モーターを複雑にリンクさせて制御を行なっており、実際のテストでは期待した以上にドライバーの意思どおりのライントレースをしてくれた。ウェット路でもストッピングパワーがしっかりと路面に伝わり、それが制動距離の短さに表れていたし、2018年2月のビッグマイナーでボディ剛性が高まり、さらに電子制御のチューニングを熟成させた方策が功を奏したようである。2回目はスポーツモードで試したが、モーターベクタリングの効果は大きく、旋回性能を明らかに高めていた。欧州の競合車と比較してもトップレベルのデータだが、ミシュランPS3のウェット性能も光っていた。

 

 

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2018年8月号より転載

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