【コラム】さよならパジェロ。でも海外ではまだまだ活躍しています。

オンからオフまでオールマイティ

実はパジェロを運転したのは今回が初めてでした。ハイウェイからオフロードまで一通りの道を体験できました。飽きるほどのストレートが続くのかと思いきや適当にアップダウンカーブがあるハイウェイでの走りもいいし、退屈なハンドリングでもない。片道6時間半のドライブも苦にならず。オフロードでも、オーナーを冷や冷やさせるような走り方を試してみましたが乗り心地も悪くないし安心感もある。意外に楽しい?

オーストラリアという特殊な環境での初体験に気分が高揚していたということを割り引いても、予想を超えた好印象でした。その時は、帰国したら買おうかなんて言っていたくらいです。

果てしない直線もあれば…。

いい感じのカーブもある。

「このあたりは野生の鹿が飛び出してくるから気をつけながらゆっくり走らなあかんねん」と、聞きながら走っていると…。

まさにそのポイントで鹿が二頭飛び出してきてぶつかった。当然初めての経験でしたがすごい衝撃だった。“どかーん、ごろごろごろ”という感じ。でも鹿はそのまま森へ帰っていった。警戒してスピードを落としていたにも関わらずカンガルーバーは曲がりグリルにめり込んでしまったのでとりあえず引っ張り出す。

気を取り直して出発。夜のオフロード走行には高輝度LED補助灯が欠かせない。

でもやはり冷静に考えると、日本の環境や自分の趣味を考えると使い道がない。そこがパジェロの不幸だったのでしょう。

でも、地球のどこかで、パジェロが必要な場所での活躍は続いていくのでしょう。

 

国内向けは37年の歴史に幕。「三菱パジェロ」の「ファイナル・エディション」が発売

 

取材・写真・文:大田中秀一

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