【海外試乗】「ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク」2代目も後ろ姿に美が宿る

マイルドハイブリッドでより快適でパワフルに!

今回試乗したのは、主に2L直4ガソリンターボ(最高出力250ps)。そしてディーゼルターボ(同240ps)で、いずれもマイルドハイブリッド仕様だ。新プラットフォーム採用の主目的が電動化対応かもしれないが、乗り心地もきっちりとアップデート。コーナーで倒れ込むように漸進的にロールする挙動はレンジローバー一族にふさわしいもの。
BiSGはモーターのみで発進するわけではないので加速時のアシスト感はさほど感じられない。ただしどちらのパワーユニットも力強さがあり、加速、変速は全域でスムーズだ。静粛性も高い。

2段式タッチスクリーンは、主に上がインフォテインメントシステムを、下がエアコンなどの車両機能を操作。

ディーゼルは最高出力もさることながら、最大トルクは500Nmを誇るため、中間加速の度に背中をグイグイと押される感覚。ただし残念ながら日本仕様はこれとは異なり、現行と同じ最高出力180psのエンジンとなるそうだが、ガソリンはよりハイパワーの300ps仕様が導入される。
同社は「2020年以降に発売する全モデルで電動車を選べるようにする」と宣言している。すでにレンジローバーとレンジローバー・スポーツにはPHEVがあり、イヴォークにマイルドハイブリットとPHEVが追加されることで、エンジン縦置き/横置き車にも電動車が用意されることになった。
ちなみにこの宣言は結果的に新型ディフェンダーを2019年内に発表することを意味する。だって、ある程度現代性を帯びるのは避けられないにせよ、さすがにディフェンダーに電動車は似つかわしくないもの! 外れたらごめんなさい。

シートテキスタイルには、デンマークのKvadrat社が開発した耐久性の高いウール素材も選べる。

テストドライブではボンネット下を映し出す世界初の技術「クリアサイト・グラウンドビュー」を起動して、コリントス運河に掛かる鉄道橋を渡るプログラムも行なわれた。

リポート:塩見 智/S.Shiomi フォト:ジャガー・ランドローバー・ジャパン/Jaguar Land Rover Japan ル・ボラン2019年6月号より転載

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