現在に至るランボルギーニ独自の世界をインタラクティブに体感
本拠地、サンタアガタ・ボロネーゼにある「ランボルギーニ・ミュージアム」が、新たに「MUDETEC(Museo Delle Tecnologie、テクノロジー博物館)」としてリニューアル。未来のデザインとテクノロジーに向けたコンセプトや基盤を生み出し、ランボルギーニのみならず自動車業界全体に変革をもたらしたイノベーションの数々が堪能できるようになった。新設のインタラクティブエリアでは、その物語を通してランボルギーニとその世界の秘密を紐解くことができるという。
来場者は、プログラムに沿ってランボルギーニとその革新的な名車の数々を巡ることができる。「350GT」、「ミウラ」、「カウンタック」、「LM002」などアイコニックな歴代モデルから、近年のハイブリッド技術を採用したコンセプトカーである「アステリオン」、「チェンテナリオ」、「アヴェンタドールSVJ」まで、ランボルギーニの歴史はデザインや先進技術の物語でもある。そして、そこにはアクティブエアロダイナミクスの「ALA」、予測ロジックの「LDVIシステム」、革新的なユーザーインターフェースなど「ウラカン」や「アヴェンタドール」で導入されている最新の革新的技術のストーリーも加わる。
このミュージアムはランボルギーニ独自の世界を守り、伝えていくことにも重点を置いていて、新たに学生向けに2つの教育に関するワークショップが設けられた。「車両のセットアップとエルゴノミクス」では車両構造の動力学、空力学、開発を、「カーボンファイバーとその技術」では社内の複合素材部門である ACLSD(アドバンスド・コンポジット・ライトウェイト・ストラクチャー・デベロップメント、先進複合素材軽量構造開発)とともに部品の性能重量比の最大化を探ることができるとか。
なお、2019年4月16日から10月31日(9:30~18:00)の期間、MUDETECではリニューアルを記念した「Future Shapers since 1963」展が開催中。この特別展示では、ランボルギーニに大きな変革をもたらしたモデルに焦点を当て、特設設備やタッチスクリーンで情報、写真、オリジナルのスケッチ、ビデオなどにアクセスすることで仮想的に時代を巡ることができる。また、展示にはアドペルソナムのコーナーもあり夢の1台へのカスタマイズを実現するために取り揃えられた選択肢を、カーコンフィギュレーターで実際に見ることができる。さらに新設の「ブレーンルーム」では360度で映し出されるランボルギーニとその価値観、圧巻の歴史がマルチメディアで味わえるほか、事前予約をすれば工場見学も可能とか。期間中、イタリアに行けるクルマ好きは訪問先のひとつとして検討してみてはいかが?
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