いまも不通区間が残る中央構造線の谷をゆく「秋葉街道」(長野県/静岡県)【日本の街道を旅する】

街道ひとくちメモ

静岡県浜松市と長野県上田市を結ぶ国道152号。このうち桜の名所で知られる高遠(伊那市)から南が秋葉街道と呼ばれる。その名前は秋葉神社への参詣路として発展してきたことに由来。高遠から北は『杖突街道』、青崩峠から南、静岡県内では『信州街道』とも呼ばれる。

トラベルガイド

01【泊まる】鹿塩温泉・山塩館(かしおおんせん・やましおかん)

弘法大師が見つけた山塩
塩不足に困る村人のため、弘法大師が探し当てたと伝えられる鹿塩の天然塩水。これを温泉に利用しているのが山塩館だ。湯はかなりしょっぱいが、にがり成分をほとんど含まないためか入浴感はさっぱり。鹿肉のロティー、イワナの昆布締め、鯉の塩焼きといった山里ならではの料理にも山塩が使われる。

●1泊2食付11,000円から/日帰り入浴料800円(10:30-14:00、最終受付13:00まで)/大鹿村鹿塩温泉/0265-39-1010

02【見る】中央構造線博物館(ちゅうおうこうぞうせんはくぶつかん)

列島の構造が一目瞭然
関東から九州まで延びる日本列島最大の断層系、中央構造線の真上に立つ博物館。館内を一巡すれば、日本列島がどのように誕生し、どのような地形を作り出してきたかがひと目でわかる。近くには中央構造線が地表に露出した北川露頭、安康露頭などもあり、このあたり一帯はジオパークにも指定されている。

●入館料500円/9:30-16:30/月・火曜休館(4-11月の祝日を除く)/大鹿村大河原988/0265-39-2205

03【見る】しらびそ峠(しらびそとうげ)

南アルプスを望む絶景峠
国道152号・地蔵峠の南にある標高1833mの峠。あたり一帯がシラビソ(モミの仲間の常緑樹)で覆われていたため、この名が付いた。目の前には聖岳など南アルプスの3000m級の高峰群がそびえ立ち、紅葉シーズンの夕暮れ時には山全体が真っ赤に浮かび上がる。近くのハイランドしらびそは宿泊も可能。

●飯田市上村979-53/0260-36-2301(ハイランドしらびそ)

※掲載データなどは2011年9月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!