アウディ Q7とボルボ XC90にあったESCの介入の場面に躾の違いとは?【清水和夫のDST】#74-4/4

Q7は巨漢でも安心感が得られた

AUDI Q7
●操縦安定性:★★★★☆
●平均通過速度:67.69km/h(2回平均)

さすがドイツのアウトバーンで鍛えただけあって、ダブルレーンチェンジテストではハンドルを切った瞬間にESCが介入し、クルマの速度は一気に約10km/h低下した。その結果、平均通過速度はXC90よりも低くなるが、安心感は非常に高く、バネ上のボディはフラットに保たれていた。ロールとピッチングの制御がうまく機能し、ダンパーはノーマルモードでも快適性と安定性が高い次元でバランスしていた。近年のアウディはスタイリングやスポーツ性を意識しすぎていた感があったが、Q7ではアウディの本質を十分に味わうことができた。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2016年11月号より転載

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