488GT3がベースのサーキット専用モデル
3月25日、フェラーリはワンオフのスポーツプロトタイプ「P80/C」を発表した。
このワンオフモデルは、世界的フェラーリ愛好家のひとりがオーダーしたサーキットトラック専用車で、ベースモデルはFIA-GT3選手権参戦用レーシングマシンの「488 GT3」だ。
スタリングを担当したのは社内のスタリングセンター。クライアントのオーダーに従い、デザインエレメントはフェラーリの歴史を象徴する作品である「330 P3 / P4」や、1966年のディーノ206Sなどからインスピレーションを得ているという。
ボディシェルはすべてカーボンファイバー製で、クライアントの要望に応じて一部を除いては明るめのレッド系カラー「Rosso Vero」にペイントされた。ロールケージが張り巡らされたキャビンは基本的に488 GT3のそれを踏襲しているが、カーボン製のドアパネルやデコレーションはオリジナルデザインとなっている。
このP80/Cの製作プロジェクトは2015年からスタート。これまで作られたワンオフモデルのなかで、もっとも開発期間が長いという。完成に至流までには、高次元の空力性能とスタイリングを両立させるための試行錯誤や研究・開発の時間が必要だったとのことだ。
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