新旧の持ち味を融合させた「工藤自動車」の、通好みの仕上がり
新型の発売日と同タイミングで車両を入手し、これまで文字通り、息をつく暇もないほどのスピードでオリジナルアイテムの開発に取り組んできた工藤自動車。数々の実績を持ったジムニーのエキスパートだけに、手を加えるべきポイントのチョイスも見事である。
まず、歴代モデルで定番とされていたバンパーのリファインについては、あえてスチール製のバータイプを製作。センターにスキッドプレートも備えるこのバンパーは、パーツ単体では無骨にも思えるが、不思議なもので車体への装着状態で眺めると親しみやすさが一気に倍増。リアバンパーもかつてのJA11用のストレートバンパーを彷彿とさせる形状で、前後ともノーマルの大型樹脂バンパーが取り去られた姿は、誰もが知る「正調ジムニー」そのものだ。
ここまで外観に関する話題が先行したが、足まわりのアップグレードも続々と進行中。まず、スプリングは50mmアップのkudo-jツーリング5を装着。こちらはすでに完成品としてデリバリーが行われている。さらに注目は、フロア下のオリジナルクロスメンバー。ノーマルのメンバーは分厚く大柄なため、ロングショックへの変更など、リフトアップの度合いによってはプロペラシャフトと干渉してしまう恐れがある。これを防ぐために、独自の形状を考案している。
その他、ドライバビリティ面については、電子スロットル化によるレスポンスの「感覚的なズレ」を緩和させるべく、専用のミニコンを装備。スタイルに走りに、工藤自動車らしいこだわりとアイディアが、余すところなく反映されている。
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