「ツイディ」と共同でサービスを展開

日産自動車とダブルフロンティアは2月18日、買い物代行事業において戦略的提携に合意。2019年夏からの共同事業開始に向けて、4月より実証実験を開始すると発表した。

今回両社が締結する協定内容は、買い物代行サービスの「ツイディ」に日産の車両を組み合わせ共同でサービス事業を展開するというもの。この共同事業第一弾に向け、実証実験では「ツイディお買い物代行サイト」と軽商用車「NV100クリッパー」を組み合わせて大型マンションに提供する。

ツイディは、忙しいキャリアウーマンや子育て中の主婦（注文者：リクエスタ）が自分で買い物に行けないときに希望の品をリクエスト。それを代行者（クルー）が自分の買い物の際、一緒にその品を購入して注文者に届けるというサービス事業だ。

今回は、対象となる大型マンションにNV100クリッパーを配備。クルーはマンションの住人リクエスタからの依頼を受け、この車両を使用して買い物を行なう「ツイディ・マンション」サービスとして実証実験を行なう。さらに実験では、ダブルフロンティアと資本関係にあるTEPCO i-フロンティアズの東京電力グループ電力検針員がクルーとなる。このTEPCO i-フロンティアズとは、今後マーケティング・プロモーションでの連携も図っていくという。

なお、ツイディ・マンションとはそのマンションに住むリクエスタがツイディサイトでお買い物代行を注文すると、当日のリクエスタの指定（帰宅）時間までに、注文した商品がマンションに届くというサービスだ。

実証実験に関して、ダブルフロンティア代表取締役の八木橋 裕は以下のようにコメントした。

「この度、ツイディの新たな戦略的パートナーとして、日産自動車とタッグを組むことになり、非常に嬉しく思っています。今回の実証実験は、日本が抱えるドライバー不足問題や買い物弱者問題をMaaSで解決する、その第一歩となります。ニッサン×ツイディが、その先駆者となり、ともにフロンティアスピリットを持って進めて参ります。ぜひ、ご期待下さい」

一方、日産の常務執行役員、伊藤由紀夫（日本マーケティング＆セールス担当）は以下のように語った。

「かねてよりダイバーシティを推進する日産自動車が、今回、日本のキャリアウーマンや子育て中の主婦を救う革新的なお買い物代行サービス、ツイディを提供するダブルフロンティアと提携できることを非常に嬉しく思います。今回の実証実験では、NV100クリッパーが買物の支援が必要な方々の一助となれば幸いです。今回のツイディとの戦略的提携や実証実験をはじめ、昨年1月より開始しているカーシェアリングサービス「ニッサンe-シェアモビ」など、今後は日本におけるモビリティサービス事業をさらに強化し、より一層、人々の生活を豊かにする会社を目指して参ります。今後の日産自動車にご期待下さい」

日産では、今回のダブルフロンティアとの戦略的提携によりモビリティサービス事業の一環として車両販売やレンタカービジネスといった従来のビジネスモデルではないリカーリングモデルを検証する。

ちなみに、このツイディ・マンションでは従来のネットスーパー宅配事業で使用されている黒・緑ナンバー車両ではなく、お買い物代行事業の領域とした白・黄色ナンバー車両を活用している。これにより、将来的には日本全国の白・黄色ナンバーの自動車を活用する「ツイディお買い物代行サービス」へと繋げ、日本が抱えるドライバー不足や買い物弱者の問題を解決していくという。

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