ニッサン・エルグランドが大幅改良でさらに進化

山岳路でステアリングを切り込むと、きわめて素直な応答性を示す。応答性の遅れを感じることがなく、切ったなりにシッカリと曲がる。そのため、ボディにムダな動きがないこととの相乗作用で、コーナーが連続する場面を駆けぬけても安心感を保ちつつダイナミックな走りも楽しめる。

高速道路でも、ステアリングの素直な応答性が役立つ。ステアリングに軽く手を添えながら操作をしても、自然な感覚でレーンチェンジが可能であり直進状態にスッと戻れる。ミニバンは、レジャーのために高速道路を長距離移動する機会が多いはずなので、こうした特徴が魅力になる。

しかも、2.5Lエンジンを積むグレードでも、低回転域から充実したトルクを得ている。場面を問わず周囲の流れに合わせて走るなら、アクセルを深く踏む機会がなくエンジン音が耳に届かないほどだ。

エンジンは2.5L直4と3.5L V6の2種がライ ンナップ。そのうち2.5ℓ直4は最高出力170 ps、最大トルク245Nmを発生、分厚い低速トルクとスムーズな吹け上がりを実現している。

高速道路の本線合流などでアクセルを踏み込んでも、エンジン音のボリュームは増すにせよノイズにつながる領域を遮断し騒がしい思いをせずに済む。

実は、こうした静粛性はプレミアムミニバンとして鍛え上げたボディによる効果が大きい。その証拠に、市街地などに多いザラついた路面を通過する際に聞こえるゴーッという感じのロードノイズを抑え込んでしまう。ボリュームが低めなだけではなく、複数の音質が重なるとか多方向から耳に届くとか響くといったノイズを際立たせる傾向も回避している。

アルミ製リンクを使用して軽量化を図ったフロントストラット、リアマルチリンクサスペンションを採用。しなやかな乗り心地と滑るようなコーナリングを両立するとともに、意のままのクイックで正確なハンドリングと、疲れにくい快適さを実現している。

乗り心地についても、ソフトに設定されたサスペンションがしなやかに動いている実感があり不快な印象とは無縁でいられる。最近のプレミアム系ブランドのモデルは、感覚的に乗り心地を損なうので振動にミシッとかゴツッというノイズが伴わないような対策をしている。

エルグランドの開発時にそれが課題になっていたかどうかは定かではないものの、結果としてボディがキシむ感じがする、こうしたノイズをミニバンとしては巧みに抑え込んでいる。

ラージサイズミニバンならではの広いキャビンスペースは、シートの掛け心地や乗り心地も良好で、長時間移動も苦にならない。

 

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