アストンマーティンがクラシックカー対応のEVパワートレインを開発

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まずは1970年式DB6 MK2ヴォランテで実証

アストンマーティンは12月5日、現在進めているEV戦略の一環として、同社のヘリテージモデルをEVに換装するコンセプトを開発したことを発表した。

このコンセプトは、いわゆる「カセット式」のEVパワートレインで、元のパワートレインに戻すことができる。開発を担当した英国ニューポート・パグネルにあるアストンマーティン・ワークスは、実証車両として1970年式のDB6 MK2ヴォランテで早速このコンセプトを形にした。

今回発表されたEVパワートレインコンセプトは、同社が進めている電気自動車第1弾「ラピードE」の開発プロセスのなかで得た知識とノウハウが生かされている。カセット式とすることで、他のアストンマーティン・ヘリテージモデルにも搭載することができ、カスタマーのニーズに応えていく構えだ。

アストンマーティン・ラゴンダ社のアンディ・パーマー社長兼CEOは次のようなコメントを発表している。
「我々は古典的なクルマの使用の制限を余儀なくされている環境的・社会的な背景を認識しています。(ブランドの創立から100年以上が経過した)私たちの掲げるセカンドセンチュリープランには、新しいモデルや将来のモデルだけでなく、貴重なヘリテージモデルを保護することも含まれています。私はこれがアストンマーティン・ブランドをユニークなものにするだけでなく、この分野で真に先進的なリーダーになる要素だと信じています」

このEVコンセプトにより、アストンマーティン・ヘリテージモデルのコレクターは、古典的なアストンマーティンをEVパワートレインで楽しむというユニークな体験が可能となる。これは特に都市部に在住する人にとっては魅力的なことになるだろうと同社は見ている。

なお、このEVコンセプトは顧客の要望に応じて2019年からコンバージョンの対応受け付けを開始するとのこと。

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