ステーションワゴン市場で精彩を放ち続ける【ボルボ・エステート】が「定番」に至る系譜

DUETT

ボルボの記念すべき初代エステートといえるのが1953年に登場したPV445デュエット。ベースとなったのは1947年にデビューした2ドアセダンのPV444だが、デュエットは堅牢な作りと優れたユーティリティが高く評価された。フレームシャシーということで、ワゴンボディだけでなくコマーシャルバンやピックアップ仕様といったバリエーションも存在。このPV445をベースとしたアップデート版、PV210時代を含めると長寿モデルとなった。

AMAZON

ボルボとしては戦後2モデル目の新型車となったアマゾンは1956年にデビュー。1970年までに約67万台が生産されたヒット作になったが、有名なアマゾンのネーミングが正式に用いられたのは北欧市場のみ。当時、すでにドイツのクライドラーが同名の2輪車を発売していたことから、それ以外の地域ではセダンが121/122、エステートは221/222と呼ばれた。1959年にはボルボが特許を取得した3点式シートベルトを世界で初めて標準装備。

140SERIES

1966年にデビューした140シリーズは、現在に至るボルボのデザインイメージを決定付けたモデルで、現役だった8年間で約125万台を生産。ボルボ初のミリオンセラーとなった。この140シリーズから1番目の数字をモデルシリーズ、2番目をエンジンの気筒数、3番目をドア数とするネーミング体系が導入されている。エステートのモデル名は145。なお、1969年には140シリーズをベースとした6気筒エンジン搭載車の164も登場している。

 

フォト:宮門秀行、ボルボ・カーズ/ル・ボラン 2018年12月号より転載

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