「ホンダ・ジェット」がアジア圏で初の型式証明を取得

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従来機をアップグレードするパッケージも発売

ホンダの航空機事業子会社であるホンダエアクラフトカンパニー(以下HACI)は、米国・フロリダ州オーランドで開催されている世界最大のビジネス航空ショー「ナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション(NBAA)2018」にて、インドにおける型式証明取得と従来モデルのホンダ・ジェットに適用可能な「ホンダジェット APMGパフォーマンスパッケージ」を発表した。

HACIは、インド民間航空局(以下DGCA)から2018年9月にホンダ・ジェットと最新型「ホンダ・ジェット・エリート」の型式証明を取得した。このインドでの型式証明取得はアジア圏で初となり、米国、欧州、メキシコ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、パナマに続いて8カ国目となる。また、現在は中国と日本での型式証明の申請を行なっており、適用国の拡大を進めている。

また、HACIは「ホンダ・ジェットAPMGパフォーマンスパッケージ」を発売。このパフォーマンスパッケージは、従来モデルのホンダ・ジェット購入後に、その性能をより一層向上させることを目的とし、HACI内で編成した専門グループ「ホンダジェットAPMG」が開発した商品。

ホンダジェットAPMGは、おもに機体性能とシステムインテグレーションを中心に既存機の性能の向上や最新機能の開発を行なう。機体の購入後に性能を向上させる商品の開発は、ホンダ・ジェットの利便性を高めユーザーの移動の可能性をこれまで以上に広げることに繋がる。このパフォーマンスパッケージは、HACIおよび各地域にあるホンダ・ジェットのディーラーで適用される。

その内容だが、機体の空力性能の改善により空気抵抗を低減。最大離陸重量を1万600ポンド(4808kg)から1万700ポンド(4,854kg)へと増加。航続距離を平均100~120ノーティカルマイル(185~222km)延長させる。ペイロードも100ポンド(45kg)増加させる一方、離陸距離は3934フィート(1199m)から3491フィート(1064m)へと短縮される。また、Garmin G3000アビオニクスのソフトウェアがアップデート。機体の操縦性や安全性も強化されるという。

HACI取締役社長 藤野道格は以下のようにコメントしている。
「インドDGCAにおけるホンダ・ジェットの型式証明取得はアジアで初となり、ホンダ・ジェットのさらなるグローバル展開を意味しています。また、我々はビジネスジェット業界のパイオニアとして最先端の技術を持ってより良い製品を提供することを目指しており、今回発表したホンダ・ジェットAPMGパフォーマンスパッケージは、所有いただいている機体の利用用途拡大や安全性の向上など、ホンダ・ジェットのさらなる可能性を引き出します」

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