曲げるマカンと止めるRX。両車のブレーキ意思が明確に。
PORSCHE MACAN
●制動距離:47.0m(★★★★)
宇宙一利くブレーキを持つポルシェでもウェットの旋回ブレーキは油断できないテストだ。結果的にはライントレース性を重視したために、制動距離はRXよりも若干長くなってしまった。止まる性能を優先するか、ステアリングのライントレース性を優先するか──これは自動車メーカーの哲学が問われる。911やケイマンなら、その両立を狙えるが、基本設計がアウディQ5なので、どこまでポルシェの哲学を貫けるか、私も不安だった。結果は前述のとおりライントレース重視となった。制動距離が長くなっても、ステアリングの利きを重視した。直線制動ではRXよりも大きな制動力を示していたが、旋回ブレーキでは制動力を控えめにし、残ったタイヤのグリップ力を曲がるほうに振り分けている。1回目と2回目のロバスト性は合格だ。
LEXUS RX200t
●制動距離:44.5m(★★★☆)
背が高いSUVのプライオリティは横転事故などを起こさないダイナミクス性能。そのために先代までのRXはステアリングをきると舵が利かない方向にジオメトリーを設定していた。安定性とダイナミクスの両立が今までのRXではできていなかった。しかし、今回はエンジンマウントの位置をエンジンの重心近くで支持するように設計変更、シャシー性能が大幅に見直された。その結果、舵の利きと止まる性能がバランスよくなった。結果はマカンよりも一車線外側のラインをトレースしたが、重量のハンデを考慮すればやむを得ない。それよりも制動距離がマカンよりも短かったのは評価できる。ダイナミクスが確実に進化したと判断できるが、1回目と2回目のロバスト性では課題が残った。ステアリングを先行させると約20%制動距離が低下したのだ。
- 1
- 2
■関連記事
- ポルシェのデザインスタジオの舞台裏を独占取材! ポルシェの”クルマづくり”のインスピレーションの源。
- 「911ダカール」の生産終了記念、特別なデザインで輝く「ポルシェ911ダカール・ゾンダーヴンシュ」を製作
関連記事
新たに2バージョンが加わり、11のファミリーが完成! 新型ポルシェ「タイカン4」「タイカンGTS」の予約受注開始
ニューモデル
2024.11.13
「ポルシェ963」のサクセスストーリー! 「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」が7つのタイトルを獲得
ポルシェ
2024.11.11
ポルシェ専門誌『ORIGINALE』が10周年に。記念号は、伝説の名車とそのオリジナルパーツの物語を100P以上で特集
ニュース&トピックス
2024.11.11
「マカン」が東京マラソン2025を先導!ポルシェジャパン、東京マラソンとのオフィシャルパートナー3年契約を締結
ニュース&トピックス
2024.11.07
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>