シビック・タイプR vs VWゴルフGTE、“らしい”個性に期待した結果は【清水和夫のDST】#68-3

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清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safety Test)
Number 68:体躯は似ていても性格は正反対な2台が真っ向勝負!

フォルクスワーゲン・ゴルフGTE vs ホンダ・シビック・タイプR
TEST 02:ウェット旋回ブレーキテスト

テストの「方法」と「狙い」

ドライ路面からウェット路面に100km/h(±2%)で進入、半径40Rのカーブをフルブレーキングしながら曲がる。路面はハイドロプレーニングよりもウェットグリップが問われる水深5mmに設定。ABSやタイヤを含めたクルマの総合的なブレーキ性能と、シャシーの旋回性能(ラインが外に膨らむクルマは危険)をみる。

 

【参考データ】減速Gと横Gの平均値


前後重量配分やステアリング系の剛性で勝るゴルフは、旋回性能に優れたダイナミクスを持っていた。意外だったのは、タイヤのウェットグリップがやや不足気味であったこと。燃費(あるいは電費)を意識しているのだろう。

 


前後左右のG測定したことで、ウェット旋回性能の差が歴然に。データを分析すると、シビック・タイプRは止まる能力に長けているが曲がりにくい。ステアリング系の剛性を高めないと、19インチタイヤの性能を引き出せないだろう。

 

ル・ボラン 2016年4月号より転載

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