NSX vs GT-R、両雄対決で判明! NSXの滑らか加速とGT-Rの制動力【清水和夫のDST】#77-2

加速の滑らかさはNSX
ブレーキの制動力はGT-Rに一日の長

3.8L V6ツインターボと6速DCT(ツインクラッチ)、さらに電子制御AWD、加えてリア荷重を大きくするためのトランスアクスルという凝ったパワートレインのおかげで、加速性能はポルシェ911ターボに匹敵。通常モードで加速すると0.62Gと力強いダッシュで駆け抜けるが、ローンチコントロールで急発進すると0→100km/h加速は3.56秒、加速度は0.77Gだ。クラッチが繋がった瞬間にグッと背中を押される加速はターボトルクの大きさを物語る。このエンジンは絶大なトルクが特徴で、AWDとのマッチングは良い。ブレーキも強烈だ。重めのブレーキを踏み込むとすぐに大きな制動力を発揮する。

NISSAN GT-R PURE EDITION
加速:0.62G(★★★★☆)
減速:1.10G(★★★★☆)

 

NSXのパワートレインは3.5L V6ツインターボ+モーター。フロントには左右独立したモーターを配備し、モーターのトルクベクタリングで異次元の操縦性を狙っている。加速力はGT-Rとほぼ互角。ノーマルモードでは0.67Gと発進時にモーターが貢献し、ローンチコントロール使用時では0.77Gとなり、ほぼGT-Rと同じ加速性能だった。しかし、モーターアシストできるNSXは加速時にターボのタイムラグをまったく感じなかった。一方ブレーキは初期の効きが甘く感じられ、リニアリティはもう一歩である。ABSはロック率の高いところで制御するが、ブレーキ性能はGT-Rに負けてしまった。

HONDA NSX
●加速:0.67G(★★★★☆)
●減速:1.01G(★★★☆)

ル・ボラン 2017年2月号より転載

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