「そこまでやるか?」な欧州フォードの現場

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製造品質向上と負傷率低減が目的

欧州フォードはこのほど、同社のバレンシア・エンジン工場の従業員に対して「ボディトラッキングテクノロジー」を導入していることを明らかにした。

この現場の従業員は、各部にワイヤレスのモーションセンサーを装着した特製スーツを着用して作業にあたる。狙いは、そこから得られたデータを分析することによって、作業員にとって極力ストレスがかからないワークステーションを構築。製造品質を向上させるというものだ。

これはトップアスリートやプロゲーマーの体の動きから発想を得たという。その競技やゲームを極めた彼らの体の動きには無駄がないゆえ、肉体的負担が極力減らされている。同時に、ほんの少しの動きの調整が大きな結果に繋がることも少なくない。

このテクノロジーは、フォードのすべての従業員が作業中の負傷率を少しでも減らすために導入された技術でもある。今後は欧州の別の製造施設での展開も検討しているという。そこまでやるならいっそのこと、作業自体をオートメーション化しても良さそうなものだが、特にエンジンの組み付け作業などでは、まだまだ人間の手が必要ということなのだろう。

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