自動運転の実証実験を空港内で実施、国土交通省が公募を開始

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羽田、成田、仙台、中部空港で実施予定

国土交通省が音頭を取る自動運転の実証実験というと、省内の自動車局や道路局が主導することが多かったが、ここにきて航空局もその動きに加わってきた。公道ではない空港内の制限区域で自動運転車による自動走行の実証実験を始めようというもので、国内では初の取り組みになるという。
その背景には空港の地上支援業務の深刻な人手不足があり、その解決策として乗客や乗員の輸送を自動運転車でこなせれば、という思いがあるようだ。まずは実証実験に参画する企業や団体などを公募し、今年10月頃から実証実験を開始する考えで、実施空港は羽田、成田、中部、仙台を予定。主に空港内の建屋回りの車両通行帯を自動運転車で走行し、安全性や施設環境との調和などを検討していくことになる。
自動運転技術に関しては車両自律型、路車連携型の双方を想定しているが、限られた区域かつルートが決まっている空港内だけに、公道での実証実験よりはスムーズに進むであろうし、実用化までにそれほど時間もかからないと思われる。すでに羽田や福岡などでは航空会社が公道での自動運転バスの実証実験を実施しており、空港というインフラと自動運転の相性のよさも実証されつつある。この航空局の実証実験とのコラボがうまく図られれば、早い時期に空港の利便性が一段と高まることは間違いないだろう。

LE VOLANT 2018年8月号 Gakken Plus

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