中日本高速が音声による注意喚起を開始。運転中でも聞き取れるシステムを開発

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トンネル内の規制や渋滞状況を音声で発信

音声でトンネル内を走行するクルマへ注意をうながすシステムを中日本高速道路会社が導入する。走行音が一段とうるさくなるトンネルなのになぜ音声?という気もするが、従来の情報板や標識をドライバーが認知せずに事故につながるケースも少なくなく、音声を使って工事などを知らせるほうが効果的という研究結果から導き出されたという。


やり方としてはただスピーカーから音声を流すのではなく、地上約4mの位置に4台のスピーカーを50m間隔で設置し、時間差をつけて放送する。その放送も「この先工事走行注意」、「この先渋滞、走行注意」といった4秒以内の音声を最低2回伝えることで、ドライバーの耳に効果的に届くとのことだ。これは東京芸術大学と早稲田大学、中日本ハイウェイ・エンジニアリングが共同で研究開発したシステムで、警告板などと併用することで効果を発揮するという。


神奈川県の小田原厚木道路のトンネル工事区間(上り風祭トンネルと下り二宮トンネル)で7月末まで運用予定なので、通る機会のある人はちょっと意識してみるといいだろう。騒音に紛れたり、ドップラー効果により音の高さが変わって聞き取りにくくなる従来の警告音よりも、詳細な注意喚起が可能というこのシステム。居眠り防止などの効果も期待できるだけに、より活用できるシステムに進化していくことを期待したい。

LE VOLANT 2018年8月号 Gakken Plus

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