【嶋田智之のル・マンへの道! ……クルマで向かうだけなんだけど】Part.09

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 自動車専門誌ル・ボランと当サイトで好評連載中の【月刊イタフラ】番外編。日本時間の6月13日夜にロンドン郊外に降り立ったモータージャーナリストの嶋田智之氏が、スマホだけでリポートする、グランドツーリング紀行。今回はアストン・マーティンがル・マンの会場に用意したホスピタリティについて。

至福の観戦体験をおすそわけ

   アストン・マーティン・レーシングがVIPや関係者を招くためのホスピタリティは、ものすごーく巨大だ。フォード・シケインの手前ちょい内側にデーン!    って、3階建てで。

  そのホスピタリティ・ビルの入り口、正面に向かって右側には、発表されたばかりのスペシャル・エディション、「V12ヴァンテージV600」と……ん?    マジか?    V600かよっ!    まさか観られるチャンスがあるとは思わなかっ……いやいや、そこについては後でまたちょっと触れるかも知れないけど、とにかくV600と、僕達がロンドン郊外から自走で運んできたDB11AMRが展示されている。

  そして向かって左側には、メキメキ売り出し中でル・マンでの主役でもあるヴァンテージと、これまた正式発表されたてホヤホヤのラピードAMRが並んでる。

   建物の1階は、いってみればレストランのようなモノ。テーブルやベンチが並び、ブッフェ形式ながら相当に美味しい料理をいただける。ワインの提供もあるしね。……仕事してるから飲めないけど。

  あっでもコーヒーがあるのにはものすごーく助かっちゃった

  2階に上がるとそこは大型スクリーンとタイミングモニターがあって、ここが最もレースの行方が解りやすい場所。椅子やベンチ、椅子にもベッド(?)にもなるクッションが置かれていて、くつろぎながらレース観戦ができるってわけ。ドリンクのサービスもあるしね。またモニターの反対側には、ドライビング・シミュレーター&ゲームのグランツーリスモでル・マンを楽しめるブースもある。

  3階はバー・スペース。ときどきミュージシャンが現れて、ライヴやったりもしてる。ちょっと画面は小さいけど、もちろんTVもあればタイミングモニターもある。夜には簡易バーとは思えないくらい雰囲気あって、飲めない自分がちょっと悔しかった。

   正面入り口から入ってずーっと奥まで行き、扉を開けると、そこはもうコースまでわずか数メートルのエリア。そこにもカウンターやベンチが設けられていて、レーシングマシンのサウンドを肴にして食事やワインが楽しめるようになっている。ここ、穏やかな会話を楽しむには向いてないけど、凄い迫力だよ。

   その上、2階も同様にナマで走ってるマシンを観られるエリア。1階より高い分だけ、走ってくるクルマの姿が判りやすい。フォード・シケインへの侵入から脱出までのマシンの速さを眺めるには、2階が最高かも。

もひとつ上の3階も、同じくナマ観戦エリア。高さがある分だけ遠くまで見渡せる。夕暮れ時に最も美しい風景に出逢えたのも、ここかなー。

   ……という感じで、アストンのお客さん達にとって優雅な気持ちでレース観戦を楽しめるようなホスピタリティ・エリアだったのでした。なかなか見られる機会があるわけじゃない限定的なエリアなので、皆さんにも紹介しておきたくなったのだった。

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