米国への100億ドル投資計画の一環として実施
トヨタ自動車が米国への投資に積極的な姿勢を見せている。2017年には5年間で100億ドル(約1兆900億円)を投資する計画を発表したが、ここにきて米国ミシシッピー州ブルースプリングにある工場を1億7000万ドルを投じてリニューアルする計画を発表。TNGA(トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャ)に基づく新型カローラの生産に向けて生産ラインを刷新する計画で、あわせて今後12カ月の間に約400人の新規雇用も予定している。
さらにトヨタはAI(人口知能)などの研究開発を行なう米国子会社、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)がテストを実施する自動運転開発用テストコースを新設すると発表。ミシガン州オタワレイクにあるミシガン・テクニカル・リソースパーク社と契約を結び、24万平方メートルという広大な敷地に、自動運転で起こりうる危険な状況なども再現できるコースを建設。公道では実施できない試験などを行なってノウハウを蓄積していく考えだ。
トランプ大統領にも歓迎されたトヨタの100億ドル投資は順調に進んでおり、すでに42億ドル以上が投入されているという。世界販売ではフォルクスワーゲンの後塵を拝しているトヨタだが、米国市場での存在感は圧倒的。あと4年の間に残る50億ドル余がどんな形で投じられるのかしっかりウォッチしていきたい。
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