トヨタが燃料電池バスのデリバリーを開始

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燃料電池バスでは初の型式認証を取得。2020年までに100台以上の普及を目指す

トヨタグループでは水素を将来の有力なエネルギーと位置づけ、今後も水素社会の実現に貢献するため、グループ一体となり開発を加速していく考えだ。

トヨタ自動車が燃料電池バス「SORA」の型式認証を取得し、日本で初めての量産燃料電池バスとして販売が開始された。トヨタの燃料電池バスは日野自動車と共同開発した車両による実証実験が’15年に行なわれ、’17年3月からは2台のみながら、東京都営バスで営業運行を始めている。東京駅丸の内南口から東京ビッグサイト間を走行しており、乗ったことがある人もいることだろう。

その走行実験のデータも生かされてデビューしたSORAは、昨年の東京モーターショーでトヨタブースに出展されていたモデルで、ボディ関連は日野が担当しながらトヨタブランドでの発売となっている。東京オリンピック開催に向けて’20年までに100台以上の普及を目指しており、今までの実験的な運行とは違ってあちことで走り始めるはずだ。

ひと目で従来のバスとの違いが分かるルックスに加え、日本初の自動格納機構付き横向きシートや、8個のカメラで周囲を監視する機能を持ち、災害時などに役立つ外部への給電機能も備えている。定員は79人と通常の路線バスと変わらず、モーター駆動ならではの静粛性や快適性も魅力だ。どんな形で導入されるかは今後アナウンスされるはずだが、日常的に燃料電池バスを目にする時代はもうすぐそこまでやってきたようだ。

 

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