誰もがボタンを押すだけで利用可能に
フォルクスワーゲングループは、「フォルクスワーゲングループ・ナイト・ジュネーブ-未来を形作るアーバンモビリティ」と題されたジュネーブ・ショーの前夜イベントにおいて、完全な自動運転のためのモビリティコンセプトの最新バージョン、「SEDRIC・School・Bus(セドリック・スクールバス)」を発表した。
フォルクスワーゲンは、持続可能、安全で便利なモビリティを実現するために、ブランドの垣根を越えたアイデアプラットフォームとして、自動運転車両の重要性を強調。セドリック・モビリティ・コンセプトの最新バージョンを発表することによって、フォルクスワーゲングループが自動運転の分野において世界的なリーダーの役割を果たすという目標の実現に向かって進んでいることを示唆している。そして、セルフ ドライビングシステム(SDS)の開発は、いつでも、どこでも、誰もがボタンを押すだけで利用できるモビリティのビジョンを具現化するものであり、未来のパーソナル モビリティの技術的な基盤を形成している。
セドリックは、昨年のジュネーブ・ショーでの初公開以来、完全自動運転の世界を見据えブランドの垣根を越えてアイデアを生み出すプラットフォームとして機能してきた。そして、1年の間で自動運転システムの開発、周囲の環境や交通データ分析を認識するためのシステムが大きな進化を遂げ、最新のセドリック・スクールバスは、スマートなモビリティソリューションを代表するシンボルとなった。フォルクスワーゲン グループは、渋滞や大気汚染、そして安全性に関係する都市の問題を克服するために、このモデルを活用することを考えてる。
また、自動走行システムの技術的進化と平行する形で、デザイン、ユーザー体験および快適性の領域におけるソリューションの開発も進められており、「フォルクスワーゲングループナイト」で発表されたセドリックの最新版は、どのような場所にも採用でき、万人が利用できるパーソナルモビリティを完成させる願望を明確に示すものとなった。
この「セドリック・スクールバス」は、イエローとブラックの基本色にグラフィティ(落書きのようなデザイン)を配し、内外装ともスクールバスのデザインを採用した。そして、ひとつの大きな塊のようなプロポーション、頑丈なボディピラー、そして広々とした室内スペースによって、このクルマの親しみやすいキャラクターが強調されたものになった。一方、インテリアはステッカーで飾られたアルミ製のボックスが、4座のうちの2座のベースとなり、大型OLEDディスプレイとして設計されたフロントウインドーは、オンボードエンターテインメントを上映できる。
また、“OneButton”と呼ばれる操作エレメントを使用。ボタンを押すだけで自動運転の電気自動車を呼び出し、ドアツードアで便利な移動を可能にし、子供たちを移動させるための理想的な自動運転車両となっている。
関連情報は、ウェブサイト(http://www.discover-sedric.com)に掲載されている。