新たなCEO就任で積極展開か。前CEOはブガッティのトップに
アウディAGの100%子会社であるアウディスポーツGmbHのトップが3月1日に交代する。新CEOのミハエル・ユリウス・レンツ氏はアウディのマーケティング部門を経て、’15年から中国のセールス部門のトップを務めてきた実績を持つ60歳。一方で旧CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は53歳の若さながらフランスに本拠を置くブガッティ・オートモビルズのトップに就く。ちなみにヴィンケルマン氏はアウディスポーツの前はアウトモビリ・ランボルギーニのトップを務めていた経験も持つ。
モータースポーツ参戦に加えてRSモデルやR8の開発製造と販売、パーツやアクセサリー類の販売などを行なうアウディスポーツのブランド認知は世界的に高まっており、富裕層を中心にセールスも伸びている。アウディAGの業績アップにも貢献し、日本においても正規ディーラーにおけるサブブランド展開が積極的に進められているのはご存じのとおり。
今回のトップ交代もその路線を強化するのが狙いで、’20年までにアウディスポーツのラインナップを現在の11モデルから16モデルへと拡充する考えも明らかにしている。グローバルマーケティングを得意とするレンツ氏の就任で、スポーツモデルの展開がどういった方向へと進むのか。高性能コンパクトモデルの設定や電動化への対応など、その手腕がどう発揮されるのか興味深いところだ。
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