実車レースの前哨戦! ル・ボランチームがRCロードスター耐久に挑戦!

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毎年、筑波サーキットを舞台に開催され、今回で28回目を迎える「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」。我らがル・ボランチームも参戦する、この“4耐”の前哨戦として昨年から行われているのが、実車を1/10サイズにスケールダウンしたラジコン=RC(ラジオコントロール)カーで争われる「マツダRCグランプリ メディア対抗タミヤRCロードスター1時間耐久レース」だ。

 

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ル・ボランチームは、副編集長のハギワラ(左前)をリーダーに、イサワ(右前)、オーサカ(左後)、エバティ(右後)の4名で今回のRCカー1時間耐久レースに挑む!

 

去る7月11日に行われたその第2回大会に、ル・ボランをはじめとする4耐参戦予定のメディア関係者が集結! 合計19チームによって、実車顔負けの熱い戦いが繰り広げられた!

 

 

舞台はヨコハマ! 目指せ2連覇!

 

今回の「マツダRCグランプリ 第2回メディア対抗タミヤRCロードスター1時間耐久レース」の開催場所となったのは、神奈川県にある「マツダ R&D センター横浜」。そのプレゼンルーム内に設営された、筑波サーキット風の特設コースが戦いの舞台だ。

 

マツダ R&D センター横浜のプレゼンルームに設営された屋内特設コース。RCカーレースの専門家であるタミヤスタッフの協力のもと、コース設営やレース進行などが行われた。

 

レースは、ドライバーを交代しながら1時間での周回数を競う実車同様の耐久形式。コースサイズの関係からレースは3つのヒートに分けて行われ、ル・ボランチームは最多8チームがひしめく、13時スタートの第2ヒートが指定された。

 

ちなみに昨年開催された第1回大会でル・ボランチームは総合優勝を果たしており、ディフェンディングチャンピオンとしてライバルチームを迎え撃つことに。午前中に終了した第1ヒートを制した「主催者チーム」は、昨年ル・ボランが記録した周回数を2周上回る328周をすでにマークしており、連覇を果たすにはまずはこれを超えなければならない。

 

レースにはマツダから貸与されたタミヤ1/10電動RCカー「マツダ ロードスター」(M-05シャーシ)を使用。受付ではマツダスタッフの手による車両検査と、ニュータイヤへの交換、計測用発信機の取り付けが行われ、レースで使用する走行用バッテリー4本も貸し出された。

 

イコールコンディションを徹底するため、レース前には車検も実施(写真左)。ル・ボランチームは昨年優勝を飾ったチャンピオンマシンを引き続き使用し、チーム各自が塗装するボディには実車と同じ、こだわりのカラーリングを施した(写真右)。

 

続いて練習走行が行われ、ル・ボランチームも積極的に周回を重ねるが、ここでちょっとしたトラブルが発生! 左フロントのアップライトにクラックが! 当日、レースのサポートを務めていたタミヤスタッフから交換用パーツをご提供いただき事なきを得たが、これがレース中に起こっていたら……と考えると冷や汗もの。スタート前に破損部分を見つけられたのはラッキーだ。

 

ドライバーズミーティングのわずかな時間で壊れたフロントアップライトを交換(写真左)。タミヤスタッフからはレースのルールや進行についての説明が行われた(写真右)。

 

 

練習走行後のドライバーズミーティングでは、走行用バッテリーの交換時はドライバーも交代すること、ドライバー1人あたり最低10分間(女性は5分間)は連続して走行することなど、RCカーの耐久レースならではルールが説明された。今回貸し出されたタミヤLFバッテリーは1本で約20分間の走行が可能なので、1時間のレース中に最低2回はピットインし、バッテリーの交換とドライバー交代をする必要がある、というわけだ。

 

また、事前に知らされていた、このレースでの上位チームから本番である4耐の予選での“コースイン順が選べる権利”に加え、先日、ル・ボラン ブーストでもご紹介したタミヤの最新RCカー「M-07 CONCEPTシャーシキット」が各ヒートの優勝チームに贈られることが発表されると会場は一気にヒートアップ!……これは是が非でも優勝せねば!

 

 

1時間の耐久レースがいよいよスタート!

 

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第2ヒートにはル・ボランに加え、CAR GRAPHIC、ITmedia/MONOist、CARトップ、ベストカー/おとなの週末、Hot-Version DVD、ENGINE、マツダ・人馬一体の8チームが参戦。1時間後に笑うのは果たしてどのチームだ!?

 

記念撮影のあとスターティンググリッドを決めるくじ引きが行われ、ル・ボランチームはちょうど真ん中となる4番グリッドをゲット。スタートドライバーは実車の4耐でもドライバーを務める、ル・ボラン副編集長のハギワラだ。

 

 

くじ引きで決められたグリッドに並ぶ8台のロードスターを、ドライバーはもちろん、会場にいる全員が固唾をのんで見つめる。ホンモノ同様の緊張感の中、その静寂を打ち破って鳴り響くレーススタートのブザー! いまここに1時間の戦いの火蓋が切って落とされた!

 

 

スタート直後のクラッシュでいきなり7位までポジションを落としたル・ボランチームだが、その後は着実に順位を上げていき、5分過ぎには4位まで挽回! しかし上位3台のペースは速く、トップを走るCARトップチームとはすでに4〜5周の差が。ここからはなかなか差が縮まらない!

 

 

スタートから10分。順位は変わらず4位だが、このタイミングでル・ボランチームは最初のピットインを敢行! 「20分間走れるのになぜ?」と思う方もいるかもしれないが、これが昨年もチームを優勝に導いたル・ボラン独自の必勝法(?)。実車の場合、燃料が軽くなる後半になるにつれラップタイムが上がっていくが、文字どおり電気で動く電動RCカーでは、バッテリーの電圧が下がってくる後半になるほどラップタイムがどんどん落ちてくる。早めにピットインすることでほかのチームとバッテリー交換のタイミングをずらし、まわりのペースが落ちてきたところを一気に抜き去る作戦だ。

 

 

すばやいバッテリー交換で4位をキープしたままコースに復帰! 2番手ドライバーのエバティは、例年「ル・ボラン カーズミート」でタミヤコーナーのスタッフも務めるRCカー経験者だけに、安定した走りでみるみる上位との差を詰めていく!

 

 

狙いどおり、他チームのペースが徐々に下がっていく中、バッテリーに余裕のあるル・ボランチームは確実に順位を上げていき、20分過ぎに全車が一斉にピットインするタイミングを突いて、なんとトップまでポジションアップ!

 

とはいえこのまま逃げ切れるほどレースは甘くはない。バッテリー交換を終え、ペースアップしたライバルたちが今度はどんどん追いついてくる! 中でも昨年2位入賞のCAR GRAPHICチームの追い上げはすさまじく、あっという間に後ろにつかれる!

 

その後もポジションを入れ替えつつ、抜きつ抜かれるのデットヒートを繰り広げるル・ボランとCAR GRAPHICの2台! だが27分過ぎ、ル・ボランがひと足早くピットイン。残念ながら、ここでトップの座をCAR GRAPHICチームに明け渡すことに。

 

 

ピットイン時に電源スイッチを切ってしまうという凡ミスを犯したため、若干のタイムロスがあったものの、トップを行くCAR GRAPHICから2〜3周差、なんとか2位をキープしたまま無事コースに復帰。コンスタントな走りが耐久レース向きの3番手ドライバー、オーサカにバトンを託す!

 

フレッシュなバッテリーでトップとの差をなんとか詰めたいところだが、トップを行くCAR GRAPHICチームのペースがかなり速く、なかなか差が縮まらない! さらにはコース各所で散発的に起こる多重クラッシュに巻き込まれる不運も重なり、一時は5周差をつけらるところまで後退。……うーん、これはマズい!

 

40分過ぎ、CAR GRAPHICのピットインによってその差は2〜3周まで縮まったものの、ル・ボランチームはもう一度ピットインする必要があり、2連覇に黄色信号が! その後はなんとか差を広げられることなくジリジリと追い上げるが、44分過ぎ、ここで時間切れ。最後のバッテリー交換へ、マシンをピットに滑り込ませる!

 

 

懸命のピット作業によりタイムロスを最小限に抑え、ル・ボラン号はなんとかトップから3〜4周差でコースに復帰。アンカーのイサワはル・ボラン別冊である『タミヤRCパーフェクトガイド』のスタッフでもあり、編集部イチのラジコンマニア。先日参加した、M-07 CONCEPTのメディアレースで惨敗したのがかなり悔しかったらしく、今回のレースはそのリベンジに燃えている様子だ!

 

交換したばかりのバッテリーのパワーとレース終盤の荒れた展開にも助けられ、着実にトップとの差を詰めていくル・ボランチーム。怒涛の走りで残り9分にはトップと同一周回まで復帰し、わずかずつだがさらにその差を縮めていく!

 

 

最後の最後にまさかの幕切れ!

 

レースも残りわずか! トップCAR GRAPHICと2位ル・ボランの差は約6秒! このまま行けばラスト数周でなんとか追いつけるか……という、手に汗握る展開が続く。しかし迎えた残り時間6分、ライバルにまさかの不幸が! バックストレッチを全開で走るCAR GRAPHICの目前で多重クラッシュが発生し、不運にもCAR GRAPHICのマシンがこれに巻き込まれてしまう! これで一気にマージンを失ったCAR GRAPHIC。そのテールにル・ボランが追いつく!

 

このままテール・トゥー・ノーズのバトルが続くか……と思われたその直後、CAR GRAPHICチームがまさかのスローダウン! クラッシュで割れたボディを巻き込んでしまうという痛恨のマシントラブルで、緊急ピットインを余儀なくされた。……そして残り時間5分、ついにル・ボランチームがトップへと躍り出る!!

 

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ライバルの不運な脱落により、タナボタながらヒート優勝が濃厚になってきたル・ボランチーム。だが、目標である2年連続の総合優勝を果たすには、第1ヒートの優勝チームが記録した328周を上回ることが必要だ。先ほどまでの白熱したバトルが突如終わったことで緩みそうになる気持ちをいま一度奮い立たせ、今度は周回数“328”をターゲットにアクセルを開ける!

 

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残り3分を切ったところでル・ボランチームの周回数は320周! なんとか目標周回数に手が届くところまではきたが、大きなクラッシュをすれば万事休すというギリギリのタイミング! 慎重なドライブでバックマーカーを処理しながら周回を重ね、いよいよ待望のチェッカー! 1時間にわたる死闘を制し、見事ヒート優勝を飾った!

 

そしてその記録は……第1ヒートの記録を2周上回る330周をマーク! なんとか総合優勝に望みをつなげた!

 

 

暫定ながら総合1位の記録で第2ヒート優勝を果たしたル・ボランチーム。レース後には表彰式が行われ、ロードスターの開発に携わったマツダの中山氏から、ヒート優勝の賞品である「M-07 CONCEPT」をゲットした! やったね!

 

 

第3ヒートの結果は? なるか2年連続優勝!?

 

レースから数日後、マツダから総合結果のリリースが到着! 果たしてその結果は……。

 

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見事に総合でもトップを記録! 目標である連覇を達成した!

 

 

本番である「第28回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」は、2017年9月2日(土)に開催! 当日は今回激戦を繰り広げたRCロードスターが全車展示されるほか、タミヤRCカーの体験走行会なども予定されているので、「RCカーを走らせてみたい!」と思っている人はぜひ会場でトライしてみよう!

 

RCチームと同様、素晴らしい活躍が期待できる(?)ル・ボランチームの応援に、ぜひ筑波サーキットまでお越しください!

 

 

★第28回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

 

●開催日時:2017年9月2日(土)
 ※ゲートオープン 7:00〜ゲートクローズ 21:00
 ※メインレース決勝スタート時刻 16:00(予定)
 ※雨天決行(天候等により内容を変更する場合あり)

●開催場所:筑波サーキット

●入場無料
 パドックパス:2,000円(当日のみ/中学生以下無料)
 ※中学生以下は成人の保護者同伴
 一日駐車券:3,000円(当日のみ/二輪・四輪共通)

●公式HP

 http://www.media4tai.com/index.html

 

 

 

 

 

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