ジャガー・ランドローバーが新世代ガソリンエンジンとなる、待望のインジニウム・ガソリンエンジンの生産開始

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ディーゼルに続きガソリン版のインジウムがいよいよ登場

 

ジャガー・ランドローバー(JLR)の新世代エンジンである「インジニウム」(INGENIUM)のガソリン版がいよいよ登場する。すでにディーゼル版はジャガーXEやXF、Fペイスに搭載されて日本にも上陸しているが、今年4月にガソリンエンジンの生産もスタート。4気筒2リッターながらトップバージョンは300psというインジニウム・ガソリンエンジンは、今年夏からジャガーおよびランドローバー車に順次搭載されていく予定だ。

 

従来のエンジン比で、パワーは最大25%向上し、燃費は最大15%改善された。エンジンは、すべてEMCで製造が行われる。

従来のエンジンに比べて、パワーは最大25%向上し、燃費は最大15%改善された。エンジンはすべて、英国中部のウエストミッドランズ州に位置するエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)で製造が行われる。

 

10億ポンド(約1430億円)を投じて’14年に稼働を開始したJLRのエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)は、英国中部のウエストミッドランズ州に位置し、エンジン開発および生産の中心的存在として環境対策なども注目されてきた。すでにインジニウム・ディーゼルエンジンは40万基の生産実績があり、工場の雇用増で地域活性化にも貢献している。

 

EU離脱に揺れる英国では、今後の国内経済をどう活性化していくかが重要な課題となる。クルマに関してもグローバル基準を満たした優れた製品を、コストを抑えつつ供給していく必要があるが、そのためにもEMCのような存在は欠かせない。あまたのライバルメーカーはすでに小排気ターボ、電動化、モジュラーエンジン化などによって環境にも対応した高性能エンジンを世に出してきており、JLRもその流れに乗り遅れるわけにはいかない。

 

日本に上陸したインジニウム・ディーゼルエンジンの評価は高く、ジャガーの販売増にも貢献している。この流れをくむインジニウム・ガソリンエンジンも大いに期待できるし、Fタイプに搭載されるという300psのターボエンジンがどんな走りを見せるのか楽しみでもある。日本への上陸時期はまだ明かされていないが、新世代エンジンならではのフィーリングはもちろん、燃費面でも進化を遂げているはずで、ディーゼルと人気を二分する可能性は高い。ENGINEの語源とされるインジニウムを冠する英国製ガソリンエンジンの上陸を待つとしよう。

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