フェラーリ・ジャパンは5月23日、ジュネーブショー2017で発表された新型V12モデル「フェラーリ812スーパーファスト」を日本で初公開した。国内販売価格は3910万円である。
800psのV12で0-100km/hを2.9秒でこなす
従来のF12ベルリネッタの後継を担う812スーパーファスト、フロントミッドシップマウントされるバンク角65度の6.5LV型12気筒エンジンは、フェラーリの量産車史上最強となる800ps/718Nmを発揮。トランスミッションは7速のF1 DCTを組み合わせ、2.9秒の0-100㎞/h、7.9秒の0-200㎞/hを誇る。最高速は340㎞/hに届く。
フェラーリ初の電動ステアリング(EPS)のほか、搭載するバーチャルショートホイールベース2.0システム(PCV)を採用。前輪の電動操舵アシスタンスと、タイヤサイズと後輪操舵に基づくメカニカル・コンセプトが組み合わされることで、比類なきハンドリング性能を実現しているのも大きな特徴だ。
ボディサイズは全長4657×全幅1971×全高1276㎜で、ホイールベースは2720㎜。乾燥重量は1525kg、空車重量は1630kgで、前後重量配分は47:53となっている。タイヤサイズはフロントが275/35ZR20、リアが315/35ZR20である。
スタイルとエアロダイナミクス機能をシームレスに統合したエクステリアは、アンダーボディ前部に設けられたアクティブフラップをはじめとするエアロ・デバイス・クラスターが組み込まれた多機能フロントセクション、そしてエアロダイナミック・バイパスを設けてダウンフォースを生み出すボディ後方側面により、高水準の空力性能を実現。ダウンフォースはF12ベルリネッタと比べて10%増加、リアフェンダーダクトのダウンフォースも8%向上している。
812スーパーファストのために、フェラーリの70周年を記念した新しいボディカラーとなる「Rosso Settantanni(ロッソ セッタンタンニ)が開発されたのもニュースだ。
インテリアは完全に新設計された。キャビンはよりスポーティで、これまで以上に先進的になった。主要な構成物がまるで浮かんでいるように配置され、中央のエアベントを挟むように水平に広がるダッシュループはスタイリッシュで、洗練された彫刻のような印象に仕上げられている。新しくなったシートはよりスポーティで人間工学的となり、新しいマン・マシン・インターフェースに則って、新型ステアリングホイールやインストルメントクラスター、最新のインフォテイメント、エアコンディショニングユニットが配置される。
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