アウディ ジャパンは、マイナーチェンジを受けた新型「アウディA3セダン/A3スポーツバック」と、その高性能版である「アウディS3セダン/S3スポーツバック」を発売した。モデルラインナップは以下の通り。
「スポーツ」グレードを新設定
A3スポーツバック/S3スポーツバック
A3スポーツバック1.4TFSI:293万円
A3スポーツバック1.4TFSIスポーツ:329万円
A3スポーツバック2.0TFSIクワトロ:399万円
A3スポーツバック2.0TFSIクワトロ スポーツ:429万円
S3スポーツバック:606万円
A3セダン/S3セダン
A3セダン1.4TFSI:311万円
A3セダン1.4TFSIスポーツ:347万円
A3セダン2.0TFSIクワトロ:417万円
A3セダン2.0TFSIクワトロ スポーツ:447万円
S3セダン:624万円
新型では、ブレーキやアクセルをシステムが自動制御して車間距離と速度を一定に保つ「アダプティブクルーズコントロール」をはじめ、追突防止/歩行者保護のための自動ブレーキ機能を含めた「アウディプレセンス フロント」を全車に標準装備。さらに、車線維持操作を助ける「アウディアクティブレーンアシスト」や、車線変更時の危険を減らす「アウディサイドアシスト」、渋滞時のドライバー負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」といった先進システムを「セーフティパッケージ」として、2017年夏以降にオプション設定する。
前輪駆動となる1.4TFSIのパワートレインは従来型を踏襲し、122ps/200Nmを発揮する1.4リッター直4ターボにデュアルクラッチの7速Sトロニックを組み合わせる。4WDであるクワトロシステムを搭載する2.0TFSIには、従来の1.8リッターターボに代えて、独自の新しい燃焼方式である「Bサイクル」を採用した新開発2.0リッター直4ターボを採用。エンジンのスペックは190ps/320Nmで、こちらも7速Sトロニックを組み合わせる。
ちなみに、Bサイクルとは、発案した同社のエンジニアDr.ラルフ・ブダックのイニシャルに由来する呼称で、バルブタイミングの設定により低〜中負荷領域で吸気工程を短縮する、いわゆる「ミラーサイクル」の原理を取り入れ燃料消費を減らし、一方で、高負荷時はバルブタイミングを一般的なものに戻し、ターボによる過給を最大限に生かし、大きなパワーを発揮させるもの。11.6という過給エンジンとしては高い圧縮比も高効率に貢献しており、高出力とJC08モードで16.0km/Lという低燃費を両立している。
高性能版の「S」モデルには、高出力版の2.0TFSIを引き続き搭載するが、最高出力は従来から5psアップとなる290psを引き出す(最大トルクは380Nm)。7速Sトロニックやクワトロシステムを組み合わせる点は2.0TFSIクワトロと同じだ。
1.4TFSIと2.0TFSIクワトロのそれぞれに、「スポーツ」モデルが設定されたのも新型の大きな特徴だ。「スポーツ」モデルはホイールサイズが標準モデルの1インチアップとなる17インチとなるほか、車高が15mm低くなる専用の足まわりを備えている。ちなみに、18インチホイールを標準装着する「S」モデルの車高は、スポーツよりさらに10mm低い。
新型A4などで採用されている、フルデジタルの多機能ディスプレイメーターパネル「バーチャルコクピット」が選択できるようになったほか、MMIコントロールユニットも操作ロジックが全面的に刷新され、iPhoneやAndroidのスマートフォンへの接続対応をはじめ、さらに使いやすくなっているのも新型の見逃せないポイントだ。
外観では、シングルフレームグリルの幅が広がるなど、よりスポーティなイメージを強めた新デザインのフロントマスクが与えられるなど、洗練性を高めている。ヘッドライトはバイキセノンが標準で、オプションでLEDタイプが選べ、その際はリアコンビネーションライトに「ダイナミックターンインジケーター(ウインカーが流れるように点滅する)」が組み込まれる。
専用バンパーやルーフスポイラー、デュアルエグゾーストエンドなどによって、さらにアグレッシブな印象を放つ「S」モデルは、LEDヘッドライトが標準。マトリクスLEDヘッドライトがオプション設定され、マトリクスLEDライトの場合はフロントも「ダイナミックターンインジケーター」が備わる。
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