従来型より長く、若干ナローなボディに
6月3日付けの本サイトでご紹介した通り、フルモデルチェンジを受けたアウディA5およびS5が発表された。その後、車両の詳細とディテール写真が追加公表されたので、改めてご紹介しよう。
ハイパフォーマンスモデルのS5クーペには、新開発の3.0リッターV6ターボエンジンを搭載する。354ps/500Nmのスペックは、従来のスーパーチャージャーエンジンと比べて21ps/60Nmの向上となる。0→100km/h加速は従来型を0.2秒凌ぐ4.7秒をマーク。この新しいV6ターボエンジンは、従来のV6スーパーチャージャーユニットと比べて約14kgの軽量化を達成したという。トランスミッションは8速ティプトロニック(AT)で、DやSモードに加えEモードを設定している。
駆動力配分はフロント40%、リア60%で、走行状況などにより最大でフロントに85%、リアに70%振り分けられる。
S5に搭載するサスペンションは、前後5リンク式のSスポーツサスペションで、連続可変ダンパーを組み合わせる。電動パワーステアリングなどとともに、ドライバーはアウディドライブセレクトによって任意のセッティングが選択可能だ。そのほか、350mm径のディスクに6ピストンキャリパーを組み合わせるフロントブレーキの採用が発表されている。
S5クーペのボディサイズは全長4692×全幅1846×全高1368mmで、ホイールベースは2765mm。従来型と比べ約40mm長く、約10mm幅が狭く、7mm程度低くなり、ホイールベースは15mmストレッチした。
A5クーペには計5タイプのエンジンがラインナップされる。ガソリンのTFSIは190ps仕様と252ps仕様が設定され、いずれも2.0リッター直4ターボとなる。一方ディーゼルのTDIは、190psの2.0リッター直4ターボと、218psと286psの3.0リッターV6ターボとなる。トランスミッションは、286psのディーゼルに8速ティプトロニックが組み合わされるほかは、すべて6速MTと7速Sトロニック(DCT)から選択することが可能。駆動方式は190psのガソリンとディーゼルに前輪駆動の設定があるが、それ以外はすべて四輪駆動のクワトロとなる。
A5クーペのボディサイズは全長4673×全幅1846×全高1371mmで、従来型比で約30mm長く、約10mmナローになり、約5mm低くなった。また、トランク容量は10リッター拡大された465リッターが確保され、40:20:40の分割可倒式リアシートのアレンジによりスペースがさらに広がる。
新型A5クーペおよびS5クーペは独インゴルシュタットで組み立てられ、2016年秋頃から欧州を皮切りに販売がはじまる。
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