本国オプションは“全部のせ”!
4月26日、ゼネラルモーターズ・ジャパンはキャデラックブランドのフラッグシップセダンとなる新型車「キャデラックCT6」を発表した。発売は2016年9月から、価格は998万円となる。
GMがプレステージセダンの新しい形を創り出したと説明するこのCT6は、従来の大型ラグジュアリーモデルにはなかったダイナミックな運動性能と効率、そして俊敏性や快適性といったドライバーズカーとして不可欠な要素をすべて身につけているとのことだ。
外観は最新のキャデラックそのもので、これまで最上級モデルの位置にいたCTSと共通するイメージながら、全長5190×全幅1885×全高1495mmのボディサイズはそれぞれ220×45×30mmも大きい。ボディ構造には、オールアルミのボディパネルと13点の高圧鋳造アルミパーツを組み合わせた新しい「オメガ・アーキテクチャー」が取り入れられており、GMによれば、そのホワイトボディはBMW5シリーズやアウディA6よりも軽くて強靱だという。
エンジンは340ps(250kW)/386Nmを発生する新型3.6リッター自然吸気V6を搭載。キャデラックが世界に先駆けて投入した低負荷時のシリンダー休止機構(アクティブフューエルマネージメント)や8速ATとの組み合わせにより、効率性にも配慮されている。
シャシーでは、駆動系はオンデマンド型の4輪駆動が採用された。これは連続可変クラッチによって前後駆動力配分を可変制御するシステムで、あらゆるコンディションでハンドリングとスタビリティを確保するのが狙いだ。また、前後マルチリンク式のサスペンションには後輪を操舵するアクティブリアステア、磁性流体式可変ダンパーによるマグネティックライドコントロールなどを備えており、セグメントトップクラスの乗り心地とハンドリングを実現したとのことだ。
装備面では、5つのマッサージプログラムを備えたプレミアム・オーパスレザーシート、83mmの前後スライドとリクライニング機能に加えてベンチレーション&ヒーター機能やマッサージ機能までを含むリアシート・パッケージなどが標準装着。ほかにも周囲360度のカメラ映像を表示するCUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)モニター、夜間走行時に人や大型動物を表示するエンハンスドナイトビジョン、オートブレーキとオートパーキングを一体化した新型パークアシストシステム、通常の室内ミラーにカメラ映像を組み合わせたリアカメラミラー、Boseプレミアム・サラウンド・サウンドシステム、格納式10インチモニターと外部機器接続機能を持つリアシート・エンターテイメントシステムなど、フラッグシップセダンにふさわしい先進デバイスがすべて標準装備とされている。
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