7シリーズが帰ってきた
だが、やはりそこはBMWのフラッグシップ。広大なブドウ畑を見下ろすワインディングで走行モードを「スポーツ+」にすると、エンジンレスポンスが右足の動きに対してグッとリニアになり、サスペンションも適度に引き締まる。これがガチガチじゃないのがミソで、試乗車にはオプションのアクティブスタビライザーが付いていたのだが、新たに油圧式から電動式になって反応速度を上げており、ストレートでは路面がうねっていてもアシがよく動いてボディはフラットに保たれるのに、迫るコーナーを前にブレーキング、スッとステアリングを切って突っ込んでいってもロールをほとんど感じさせることなく、涼しい顔して脱出してしまうのだ。ステアリングを切るタイミングとヨーの立ち上がりにラグがないあたりもほとんどスポーツカーの領域といえるが、劇的にボディが軽いという感じはあまりなく、アクティブステアリングも以前のようにグイグイとインに入っていくような性格はなりを潜めているから、ハンドリングはより自然になって深みを増した印象。このあたりも以前の7シリーズを彷彿とさせるところだ。
続いて乗った730dでは、新たにステアリング操舵機能がプラスされたACCを試してみた。すると驚いたことに、渋滞時にはこちらがほとんど入力を与えずともクルマが勝手に走り、曲がり、止まるように。通常の速度域でも介入を「Early(早め)」にしておけば、ステアリングに手を添えているだけで延々車線の真ん中をトレースし続けた。自動運転への対応も一気にいまのトップレベルにまでアップデートしてきたのだ。
新型7シリーズは駆けぬける歓びはそのままに、駆けぬけたくない時には最高の安全性とラグジャリーな乗り味という、新しい側面を提供してくれるクルマに進化していたのだった。
BMW 750Li xDrive
東京標準現金価格 ¥-
全長/全幅/全高 5238/1902/1485mm
ホイールベース3210mm
車両重量 1915kg
エンジン型式/種類 –/V8DOHC32V+ツインターボ
総排気量 4395cc
最高出力450ps(330kW)/5500-6000
最大トルク 650Nm(66.3kg-m)/1800-4500
トランスミッション 8速AT
燃費(JC08)-km/l
サスペンション形式前:ダブルウイッシュボーン/エアスプリング
後:5リンク/エアスプリング
ブレーキ ベンチレーテッドディスク
タイヤ 前:245/50R18 後:245/50R18
問い合わせ先=BMWジャパン www.bmw.co.jp/
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