時代を超えて輝き続ける堂々とした存在感は今も健在。目 先の華やかさよりも質実を優先した創造の美学が集約された誉れ高い一台。です
当店では日本国内であれば47都道府県にご納車させていただきます。(ただし一部離島を除きます)陸送料金、到着までの日数についてもお気軽にお問い合わせください。
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ご覧いただきありがとうございます。1997年初度登録、メルセデス・ベンツS320エメラルドブラックのご案内です。世間では自動車の内燃機関離れが加速中です。メルセデスエンジンは直6に回帰中です。
日本がバブル景気の賑わいから終焉を迎える1991年にデビューしました。贅沢に慣れていたはずの人達からであっても大きすぎるとか過剰な装備だとか言われた車です、例えば窓ガスは全て合わせ構造です。
「最善か無か」というスローガンに象徴された妥協しない、すなわちコスト軽減を考慮しないクルマづくりをした最後のメルセデスだと言われています。BMWに先を越された12気筒エンジンを搭載するため開発された。
押し出しの強いルックスと大きなボディサイズのためかヨーロッパでは「環境破壊車」と呼ばれたこともあるが、その存在感の高さからか当時の日本では引き合いの多いモデルとして認識されていました。
ただしこれはV12気筒ではなく直列6気筒DOHC3199ccのエンジンを搭載したモデルです。細かい部分の違いはありますが外観上では12気筒も8気筒も6気筒も押し出しの強さは変わりません!
次のモデルからは6気筒もV型に変わりますが、新しくなった現在のSクラスは直列エンジンに回帰しています。直列エンジンの良いところはスムーズな回転性能と静粛性が高いこと。これは昔から変わりません。
衝突安全のためV型エンジンを採用しフロントのクラッシャブルゾーンを確保する狙いもあったようですが、技術の革新や解析手段が進歩したため直列の良さが見直されたのでしょうがこの頃の技術があって成り立ちます。
大きな車を運転すると、自分自身が大きくなったような気分になりますが、そこは自覚を持ってジェントリーな運転を心がけましょう。でも、この車を一言で表現すると「全部がデカくて快適!」そんな車です。
カタログによると長さ5120mm、幅1885mm、高さ1490mm。現代の新型車と比較しても見劣りしない堂々とした体格です。直線基調のデザインのため数値以上に大きく感じます。
ランプ類はいわゆる電球タイプを使用のためLEDのような輝き感はありません。球切れなど交換が必要な場合でも1個の交換で済むためLEDのように高額な費用がかからないところは良いところです。
後方からご覧頂くと直線基調であることがよくわかります。この年代のドイツ車は角張ったデザインが多かったように思いますが、フライイング・ブリックと呼ばれたスゥエーデンの車みたいに四角いですね。
地球温暖化ガスの発生を軽減させるため排ガスのクリーン化や燃費の向上という観点から現在の自動車は空気抵抗を減らすために流線型の基調が多いためかえって新鮮に見えてしまいます。
中古車全体の流れの中で少し古めのモデルがネオクラシックというジャンルで注目されています。もうしばらくするとこの車も高値で取引されるようになるといいですね。いずれにせよ程度の良い個体は減っていますが。
全てがデジタル化され車の中にいながらにして指先一つで情報が得られる現在ですが、アナログが数多く残るW140はエンジンを始動するところからシフトを動かしドライブをするまでにも手や腕を動かします。
他愛も無い操作なのですが、これから自動車を動かすぞという一連の流れは車好きにとっては楽しい義式みたいなものです。ボディもガラスコートではなく敢えて固形ワックスを使って仕上げたくなります。
そうすることで益々愛着が増し、まさしく愛車と呼ぶにふさわしい存在になってきます。新車では手に入らなくなってしまったからこそ大切にしたいという気持ちも芽生えてくると思います。
状態の良い状況での保管を考慮し、当店ではシャッター付きガレージにて対応中です。あれ?無い?売れた?の前にスタッフまでお声がけください。すぐにご覧いただけます。
見れば見るほどに存在感のあるモデルです。高速道路でこの顔がバックミラーに映し出されたら、あまりの迫力に道を譲ってしまいたくなるような雰囲気ですね。良くも悪くもそれがこの車の特徴です。
この車にはカーナビもテレビも付いていません。この時代は地図帳を見ながら遠方へのドライブを楽しんでいました。今ならスマホやタブレットがあれば地図情報は簡単に手に入るため見知らぬ場所でも困りませんね。
ステアリングホイールも大きいです。多少乱暴なハンドル操作をしても安定性を妨げないためだと言われています。直進時は軽く手を添えていればいつまででも真っ直ぐ走れるくらい安定しています。足回りも贅沢ですよ。
15000kmにも満たない走行距離。探すのが困難なくらいの少ない物です。納屋からでてきたものではないのでそれなりのメンテナンスは施されてきています。定期的にエンジンを始動して油脂類の循環はしています
輸入車に慣れていないとウインカーレバーを探してしまいそうですが、ハンドル右側には何も付いていません。国際標準化ISOで方向指示器は左側と定められているためです。
左側にニョキッと映えている大きなレバーがウインカースイッチ。先端はローターリー式のワイパースイッチになっています。これならウインカーもワイパーも間違って動かしてしまうことは無いと思います。
W140、エアコンはウイークポイントです。過去に扱った車両でもエアコンはというよりもコンプレッサーが悲鳴をあげることが度々ありました。この車両は入庫時にはやはりエアコンが効きませでした。
コンプレッサーは新しいものと交換しましたのでご安心ください。エアコンルーバーの上にあるストレージ。こんなところが開くのは珍しいですが、一体何を入れるべきなのか悩みます。
SRSと大きくマーキングされた助手席前。この年代はエアバッグの存在がはっきりとしていましたね。出ないに越したことはありませんが、D席の4倍くらい大きなエアバッグが収まっています。
ルームランプのレイアウトは現在もほぼ変わっていません。何故ならば、この位置にランプがあることにより手元だけを明るく照らしてくれる場所だからなのです。細かいところですがよく計算されています。
この時代の輸入車でもてはやされたリアルウッドパネル、サンルーフ、本革シート。国産の樹脂製ウッドルックとは大きく異なり本物の木目が美しいパネル。今のところ大きなクラック等はありません。
今となっては懐かしいメルセデスのジグザグシフト。まっすぐ前後にシフトするのではなく文字通り左右に動かしながら前後させます。シフトミスによる急発進の防止に役立つと言われています。
ここもリアルウッドパネルで彩られています。ウッドの部品は入手が難しくなってきているので大切に使いましょう。シフトノブは握るとしっくり来るデザインで操作しやすいですよ。
ヘッドライトスイッチはロータリー式。取り付け位置は現在もほぼ同じ場所ですね。基本は停車中に操作することが前提のようです。ヘッドの位置で引っ張るとフォグランプ・リアフォグランプの点灯ができます。
助手席横のネット。新しい車にも取り付けられていますが、マップポケットという説もあります。地図帳を使う時代は定位置に保管するのが便利だったのかもしれません。
輸入車といえばサンルーフと言われるくらい人気の(憧れの?)装備でした。シェードの素材はベロア調で、また高級感を感じるチョイスです。スリットがあるためベンチレーターの役目も果たしてくれます。
ガラス製のサンルーフ。一部では月明かりもよく見えるためかムーンルーフと呼ぶメディアもありました。後方に見える左右の四角は後席用のバニティミラーです。故ダイアナ妃も好んで使っていたとか。
ダッシュから前後ドアまで同じ高さで彩られるウッドパネル。波打つギャザーと組み合わされ自動車の内装というよりも高級な家具のような趣があります。
時代によって価値観は変わっていくものですが、本物がだけが放つオーラは時代とは関係なく輝き続けるような芸術作品に似ています。今見ても豪華さは色あせていません。
リアドアには今ではほとんど見かけない灰皿が。